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建通新聞社(神奈川)
2019/07/09

【神奈川】横浜市立大付属2病院、再整備へ検討本格化

 横浜市立大学付属2病院の再整備に向けた検討が本格化する。大学側が2019年度内の構想策定を目指す中、市は専門的な見地から調査審議に当たる有識者会議を設置。今秋をめどに市への意見書をまとめてもらう。再整備が具体的に動き出すのは2022年度以降になりそうだ。
 市立大学付属2病院は金沢区福浦の付属病院(674床)と南区浦舟町の付属市民総合医療センター(726床)。大学では医療機能の高度化や施設の老朽化、将来的な役割の明確化などを挙げて、第3期中期計画(17〜22年度)で「中長期的な再整備構想の検討を進める」としていた。
 18年度に副学長らの委員会を立ち上げて方向性を練る中で、今の基準に満たない病床面積や、付属市民総合医療センター・救急棟(1989年完成)をはじめとする施設の老朽化、医学部生の増加への対応などが課題に挙がったという。
 19年度は再整備に関わる機能や規模、配置の考え方などを整理した構想を策定。付属市民総合医療センターを巡る中長期改修工事計画の素案も作ることにしている。
 市が設置した有識者会議は市長付属機関(公立大学評価委員会)の部会で、部会長の有賀徹労働者健康安全機構理事長、河野陽一タムス浦安病院長、坂本哲也帝京大学医学部付属病院長の3人がメンバー。8月に視察などを行った上で、10月に市への意見書案を整えて、11月の評価委で確定させる見通し。医学部や大学院の医学研究科、先端医科学研究センター(15年11月増築棟完成)も調査審議の対象だ。
 市の中期4か年計画(18〜21年度)での市立大学付属病院などの取り扱いは「再整備の検討」にとどまっている。
 市立大学付属2病院の延べ床面積と完成時期は次の通り。
 【付属病院】病院棟=5万7115平方b(91年3月)▽エネルギーセンター棟=2361平方b(91年3月)▽立体駐車場=3371平方b(07年12月)▽研修棟=1528平方b(09年7月)
 【付属市民総合医療センター】本館=5万7557平方b(99年7月)▽救急棟=1万1798平方b(89年12月)▽研究棟=3181平方b(91年9月)▽駐車場棟=1万0758平方b(99年7月)▽その他=227平方b

提供:建通新聞社