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建通新聞社(中部)
2019/07/09

【愛知】愛知県 撤去条件に大高プール民活再検討

 愛知県公園緑地課は、大高緑地内にある休止中のC・Dプールエリアの民間活用について、県で既存施設を撤去・更地にすることを新たに条件に加え、本年度中にあらためて民間事業者のヒアリングに乗り出す方針だ。昨年度実施したマーケットサウンディングでは提案があったものの、具体化は困難と判断。担当者は「県が既存施設を撤去すれば費用面でハードルが下がるはず」とし、新たな提案に期待を寄せる。
 大高緑地内にあるプールはA〜Dの全四つ。園内中央部の南西よりに位置し、現在、C・Dプールだけが休止状態となっている。両プールの完成年は1971年。隣り合わせに配置されており、敷地面積は合計約1万3700平方bに及ぶ。
 マーケットサウンディングでは、民間事業者による既存施設の撤去を前提に、実現可能な提案を求めていた。
 大高緑地は1963年の開園から50年以上を経過。古くなった園内施設への対応が課題となっており、C・Dプールに、休憩センターと児童園エリアを含めた園内3施設を対象にマーケットサウンディングを実施。民間活用による飲食や物販、遊戯施設などの導入に向け、民間事業者から1カ所1提案ずつ意見・提案を受けたが、昨年9月の段階で休憩センターと児童園エリアの具体化を断念。残っていたC・Dプールについても今年7月1日付で困難と判断した。
 C・Dプールの今後について担当者は、「既存施設の撤去・更地化を条件に加えた上で、まずは民間事業者へのヒアリングを実施し、面白い提案があれば、具体的な調査を実施し、本年度中にあらためて民間活力による活用策を探りたい」と話す。
 調査方法については、マーケットサウンディング、業務外注、直営などを想定するが、詳細は今後の検討とした。
 休憩施設と児童園エリアについては、民間活用をあきらめ、イベント利用が促進されるよう若草山エリアとともに、芝生広場整備や既存施設の改修による対応にかじを切っている。

提供:建通新聞社