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北陸工業新聞社
2019/07/09

【石川】21年9月完成へ起工/金沢駅武蔵南再開発建築物/商業とマンション 

 金沢駅武蔵南地区市街地再開発事業施設建築物新築工事の起工式が8日、金沢市安江町地内の建設地で執り行われ、関係者約50人が2021年9月の完成に向けて工事の安全を祈願した。
 式では、再開発組合の山本忠治理事長が「昭和50年に事業化の検討が始まり、その後幾つもの紆余曲折、断念しかけたこともあった」と振り返り、「皆さんのお陰で起工式を迎えることができた。都心軸と歴史遺構(金沢城西外惣構堀升形)が交差する類稀な立地条件にふさわしいシンボル建築として、末永く愛されることを期待する」と感謝した。竹俣隆一県土木部長(知事代理)、山野之義市長が祝辞を述べた。
 再開発事業のエリアは金沢駅通り線と金石街道線に挟まれた敷地約0・5ヘクタール。細街路に密集していた木造住宅などはすでに解体され、防災と都市機能の向上を目的にマンションとタワーパーキング、商業施設で構成する施設を建設する。
 規模はRC一部S造地上18階建て延べ1万7969平方メートル(高さ約60メートル)。138戸のマンションは大京(東京)が提供する。周辺を流れる西外惣構に沿って緑道や広場も整備し、賑わいを創出する。総事業費は約62億円。設計はアール・アイ・エー、施工は熊谷組。
 起工式に先立ち開かれた地鎮祭では、アール・アイ・エーの岩永裕人代表取締役社長が鎌入れ、山本理事長と大京の藤平善久常務取締役が鍬入れ、熊谷組の櫻野泰則代表取締役社長が鋤入れし、工事の無事を祈った。

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