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建通新聞社(中部)
2019/07/10

【愛知】愛知県 大府PA上の外部利用検討へ

 愛知県有料道路室は、既設の知多半島道路・大府パーキングエリア(PA)上り線の外部利用について、地元自治体の協力があれば、具体化への検討に入りたいとしている。6月議会の建設常任委員会で河合誠室長が説明。「PA内の一角(店舗部分など)を自動車専用道路区域から外せば具体化は可能」と法的根拠を示しつつ、地域住民の意見を踏まえた外部からのPA利用に前向きな姿勢を見せた。
 同PAは、大府市長草町石原地内で、知多半島道路大府西インターチェンジから1・5`ほど南側に位置する。1989年にトイレ、自動販売機がある簡易な休憩施設としてオープン。99年にレストランを追加設置した。その後、2016年に知多半島道路などでコンセッション方式による運営が開始されたことを契機に、昨年7月、施設をリニューアルし、有名シェフによるレストランやベーカリー、ショップなどをテナント誘致。これによりリニューアル前と比べ、PA全体の売り上げが平均して2倍程度伸びたという。
 こうした状況を踏まえ、地元では、今後本線を挟んで反対側で整備が始まる下り線PA(当初計画から外部利用可)とともに、既設の上り線PAについても外部からのアクセスを可能にすることで、地域活性化の起爆剤としてのさらなる効果に期待を寄せる。
 仮に、外部利用を具体化する場合、PA西側の敷地沿いに市道が通っており、現在、従業員用の通用門がある。この市道を進入路に利用する形で、周辺の用地を買収し、駐車場とPA内への通路を整備することになる。
 現PAの敷地面積は約2・7f。店舗など施設は877平方b。駐車場台数は154台の収容が可能で、現在は、本線利用者だけの利用に限っている。
 一方、下り線PAは、現在用地買収中で、買収が終わり次第、愛知道路コンセッション会社がPA新設工事を発注する予定となっている。対象となる敷地面積は1・8f。既設の上り線PAの本線を挟んでほぼ対面に整備する計画で、当初から外部利用が可能な施設として、設計書を作成済み。外部利用のための進入路と駐車場は、PA施設の南東角一角に市が整備する。

提供:建通新聞社