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滋賀産業新聞
2019/07/11

【滋賀】甲賀市 全天候型間伐材活用ドームの建設計画

 甲賀市は、地元木材を活用した市民が誰でも利用できる「全天候型間伐材活用ドーム」の建設を計画しており、現在、整備のあり方について検討を進めている。
 活用ドームは、天候を気にせずスポーツ・イベントの開催及び災害対応等、多目的な用途で活用できる利便性が高い機能を有した施設を想定しており、「公共建築物における地域産木材の利用方針」による地元木材の利活用促進にも繋がることから、森林資源の地域内循環体制の構築が進み、森林整備が促進されるなど、様々な効果が期待される。
 一方、市内の木材生産量を踏まえると、大量の木材を必要とする木造建築物を建てることは建築用材の確保の難しさがあるとともに、耐火性や耐久性においても課題があり、加えて「公共施設最適化計画」に基づき公共施設の最適化を図っている中で、他の類似施設の存続・整備や関連建築費用の確保といった解決すべき課題が多くあることから、整備のあり方を検討するにあたり、総合的な視点に立ち慎重に検討していく方針だ。
 市は、検討する前段階として国内の主な木造ドームの状況及びメリット等を調査しており、それを見ると、秋田県は大館市で「大館樹海ドーム」を97年(平成9年)に建設。面積は1万2915平方bで国内1位。秋田スギを4237立方b(住宅150戸相当)利用し、野球・サッカーなどが利用できる大規模木材ドームを建設。高知県は室戸市で「室戸ドーム」を17年に建設しており、高知県産ヒノキ670立方bを使用し、周辺整備含め15億円かけて整備を、長野県も松本市で約28億5000万円を投じ、長野県産カラマツ4600立方bを使用し面積7370平方bの木材ドームを建設している。
 メリットとデメリットを見比べると、メリットは▽地域産木材の利用促進とPR効果▽イベント等の開催による地域活性化▽災害時の避難施設・物資中継基地としての活用―等があり、デメリットは、▽大量の製材品が必要▽県内の加工事業体は中小企業の製材所が近年減少傾向にあり、必要な量と品質の製材を加工・供給する体制が構築できていないことから状況改善▽耐火性・耐久性の問題解決―などがある。
 なお、市は▽やまびこドーム▽グリーンドーム▽上野ドーム―の3施設を保有しており、県内にはこの3施設しか木造ドームは存在しない(非木造ドームとしては、県立長浜ドーム・ドラゴンハット・ひばりドームなどがある)。全天候型間伐材活用ドームを整備する際は、これらを集約するのか、それぞれを活かした施設を建設するかなども決定する。

 3施設の規模等は次の通り。(@所在地A完成年度B事業費C規模D構造E利用目的)

▽やまびこドーム=@土山町猪鼻316番地A92年(平成4年)B1億279万円CW造平屋建、623平方bD大断面集成材・クレー式コートEゲートボール1面
▽グリーンドーム=@甲賀町大原中360番地A92年(平成4年)B1億213万円CW造平屋建、619平方bD大断面集成材・クレー式コートEゲートボール1面
▽上野ドーム=@甲賀町上野1000番地A4年(平成16年)B1億5915万円CRC造(一部S造)平屋建、1210平方bDクレー式コートEゲートボール2面、テニスコート1面、バレーボール1面、バトミントン2面

提供:滋賀産業新聞