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建通新聞社(中部)
2019/07/11

【愛知】名市・UR 千種区役所・団地建替はDBを

 名古屋市とUR都市機構は、共同で実施する千種区役所と池下第二市街地住宅の現地建て替えで、デザインビルドによる建て替えを視野に入れて準備を進める考えだ。事業施行を担当するUR都市機構は、施設の基本設計を松田平田設計(大阪市西区)で開始、本年度に基本設計を取りまとめるとともに、2020〜21年度に設計・積算や都市計画変更手続きを進め、工事発注に備える方針。デザインビルドの入札手続きは、21年秋ごろの開始も見込まれる。本体工着手は最短で22年度になるとみられる。
 既存建物の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上12階建て延べ1万8465平方b。地下3階から地上3階までが区役所(延べ床面積8648平方b)、地上4階から12階までがUR都市機構の市街地住宅(池下第二住宅、管理戸数188戸)となっている。
 市は、区役所部分について現庁舎に配置している保健所の他、住民に身近な行政サービスを提供している土木事務所の機能を盛り込む計画。新設する建物における庁舎部分の延べ床面積は、現機能と土木事務所を含め1万2000平方b程度が必要とみている。
 全体の建物面積や庁舎部分のスペースなどは基本設計の中で決めていく。また、デザインビルドの適用に際して、既設の解体と新築を一括するかどうかも今後決める見通し。解体と新築を分離して、デザインビルドの入札手続き期間中に解体工事を進めるといった工程も有り得るとみられる。
 既設建物は1970年の完成で、老朽化が進んでいるとともに、住宅部分の耐震性能が不足しているため改築することとした。敷地面積は3513平方b。
 所在地は千種区覚王山通8ノ37。現地の都市計画は、商業地域で建ぺい率80%、容積率500%。
 現地建て替えに伴い、市は仮設庁舎の候補地選定を進めている。本年度内にも候補地の絞り込みを行い、20年度以降の詳細検討に備える考え。
 市とUR都市機構は、共同建て替えに伴う基本協定を19年3月に交わしている。

提供:建通新聞社