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建設経済新聞社
2019/07/11

【京都】精華町光台にデータセンターやホテル 研究所、温浴施設など立地へ

 けいはんな学研都市の精華・西木津地区センターゾーンに5社の企業立地が決まり、京都市上京区の京都府庁で10日、合同記者会見が行われた。
 会見には、京都府の西脇隆俊知事、Coltテクノロジーサービス鰍フ日置健二代表取締役社長、葛椏sプラザホテルズの清水幸雄代表取締役、鰍ッいはんなの石義久常務取締役、新日本理化鰍フ藤本万太郎代表取締役社長執行役員、轄O商会の玉井政弘代表取締役社長が出席した《=写真右側から玉井社長、藤本社長、西脇知事、日置社長、清水代表取締役、石常務取締役》。
 西脇知事は「今回の企業立地を心から歓迎する。学研都市ではIoTやオープンイノベーションに力を入れており大変ありがたい。宿泊施設、温浴施設ができ、MICE機能、交流機能が向上する。精華町などは国のスマートシティのモデル事業にも採択された。万博も視野にMICE誘致にも努力したい」と述べ、「(府が保有する)南田辺西地区は環境調査を進めており、土地利用のあり方について検討する」「近鉄不動産が保有する南田辺・狛田地区の土地については、地元市町と連携したい」と述べた。
 Coltテクノロジーサービスの日置社長は「3年間土地を探してきたが、電力の供給が安定していること、通信インフラが充実していること、地震など災害に強いこと、大阪や東京から適度に離れていることなど全てに合致しベストな土地。まだ今後も土地が必要になる」、京都プラザホテルズの清水代表取締役は「工業地帯の後背地などで6店舗を経営している。精華町周辺は宿泊施設が少なく、MICEに力を入れたい」、けいはんなの石常務取締役は「約200台超の規模の駐車場になる。周辺にも土地を借り駐車スペースを確保したい」、新日本理化の藤本社長は「伏見の研究所が老朽化しているため移転新築する」「当初は従業員70人程度で、将来的には100人プラスα程度を想定。将来は増築もイメージしている」、轄O商会の玉井社長は「約3000坪のうち1000坪に計画している。許可が得られれば1000mくらいの掘削を行いたい。木を焚いて自然の釜風呂のような汗蒸幕(ハンジュンマク)サウナを考えている」「南山城村や和束町にできるホテルや笠置町の観光スポットと連携し、観光客らに南部地域の良さを知っていただきたい」と述べた。
 各社の計画は以下の通り(@施設名称等A所在地(面積)B利用計画等C施設概要D着工・完成予定)。
▽Coltテクノロジーサービス梶i代表取締役社長日置健二氏、東京都港区六本木1丁目6−7)=@(仮称)COLT Kansai 1A精華町光台1丁目6(約1万6389u)B研究開発機能付きデータセンターC建築面積は未定、3階建D令和2年6月着工、令和4年3月完成の予定
▽葛椏sプラザホテルズ(代表取締役清水幸雄氏、京都市南区西九条蔵王町28)=@(仮称)京都プラザけいはんな精華町A精華町光台1丁目(2199u)B宿泊特化型ビジネスホテル(飲食喫茶店併設予定)C建築面積は386u、延約2700u、10階建、全130室収容予定で宿泊客用大浴場ありD令和2年秋頃着工、令和3年末頃完成の予定
▽鰍ッいはんな(代表取締役荒木康寛氏、精華町光台1丁目7)=@けいはんなプラザ北駐車場A精華町光台1丁目6−4(7139u)B施設利用者用駐車場C一般車両200台超の規模D令和元年9月着工、11月完成の予定
▽新日本理化梶i代表取締役社長執行役員藤本万太郎氏、大阪市中央区備後町2丁目1−8)=@けいはんな新研究所(仮称)A精華町光台1丁目5−4(1万0657・72u)、都市再生機構(UR)から土地を8億5475万9802円で取得B事業開発及びプロセス開発の研究所C建築面積2270u(予定)、延4190u、3階建(予定)D令和2年1月着工、令和3年4月完成の予定
▽轄O商会(代表取締役社長玉井政弘氏、宇治市大久保町大竹52)=@(仮称)源氏の湯 学研都市光台店A精華町光台1丁目5−1(1万0718・96u)、都市再生機構(UR)の土地を30年定期借地B日帰り天然温泉施設、岩盤浴施設、飲食店、リラクゼーション店、日本初となる天然汗蒸幕サウナ併設予定C建築面積は1階1781u、2階375uの合計2156u。設計はアクアテックジャパンD令和元年秋〜初冬頃に着工、令和2年秋〜初冬頃に完成の予定