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日刊建設タイムズ社
2019/07/17

【千葉】日本経済研究所に委託/民活を含め事業化検討/余熱利用・地域活性化へ/千葉市 新清掃工場建設関連

 千葉市は16日、新清掃工場建設に係る余熱利用施設及び地域活性化等事業化検討調査業務委託の公募型プロポーザル選定結果を公表した。提案があった5者から、優先交渉権者に選ばれたのは日本経済研究所(東京都千代田区大手町1−9−2)。履行期限は2020年3月27日。委託限度額1196万8000円に対し、提案に基づく契約額は1098万9000円(いずれも消費税を含む)。
 17年度に実施した「新清掃工場建設に係る余熱利用施設及び地域活性化等可能性調査」で取りまとめた構想を踏まえて、余熱利用施設の建設・運営に係る事業化検討を行う。
 検討場所は、新清掃工場が建設される若葉区北谷津町地内(北谷津清掃工場隣接地及び周辺)約5・6ha。委託内容は、@現状の把握及び条件の整理(構想時のものを修正)A民間企業への意向調査B地域活性化(案)の提案C民間企業への最終的な意向調査D事業化検討の取りまとめE検討会の運営支援。
 民間企業への意向調査では、構想についてさらに民間事業者の参入が望める魅力的事業とするため、運営事業会社(リース系会社、フィットネスクラブ運営会社等)へ広範な意向調査を行い、構想への関心度(参加可能性)、施設内容、マーケティングのターゲット、運営維持管理内容、交通手段、地域連携(ゴルフ場、乗馬場、テニス場等)などを調査する。
 民間企業への意向調査を踏まえて、余熱利用施設及び地域連携について検討し、概算事業費や運営費、構想図等を含めた地域活性化案を複数案取りまとめ民間企業に再度提示。最終的な意向(参加可能性)を確認した上で、事業化検討報告として取りまとめる。
 17年度の新清掃工場建設に係る余熱利用施設及び地域活性化等可能性調査は、JTB総合研究所(東京都港区芝3−23−1)が担当。農業関連事業(余熱を利用した農業事業の実現可能性及び既存事業との整合性)、レクリエーション事業(温水プール、ゴルフ場、乗馬クラブ及びテニス場等との連携方策)、健康増進・景観保持事業(大草・谷津田いきものの里との連携方策)、福祉事業(介護施設の誘致の可能性)、交通事業(利便性向上に資する交通事業の可能性)、その他について検討した。
 また、新清掃工場建設工事については、今年2月議会で議決を受け、新日鉄住金エンジニアリング・三井住友建設JVと契約を締結。市が資金を調達し、設計・建設・運営を民間に委託するDBO方式で事業を進める。事業期間は設計・建設期間が26年3月31日まで、運営・維持管理期間が26年4月1日から46年3月31日まで。19〜20年度で実施設計、21〜22年度で解体工事、22〜25年度で建設工事を行う予定。
 建設場所は、北谷津清掃工場用地(若葉区北谷津町347)で、既存の工場等を解体撤去し、焼却灰の軽減が期待できるガス化溶融方式(シャフト炉)、処理能力585t/24h(195t/24h×3炉)の新清掃工場を建設する。
 新清掃工場建設に伴う環境影響評価業務及び施設整備・運営事業アドバイザリー業務は八千代エンジニヤリング、PFI導入可能性調査は日建技術コンサルタントが担当した。k_times_comをフォローしましょう
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