トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2019/07/17

【福井】国交大臣表彰/受賞者に聞く/好きな仕事を、やれる範囲で/多年、建築設計監理業に精励/全国大会の弾みにも 

木下賀之氏 
木下設計(福井市御幸3丁目)代表取締役の木下賀之氏が、名誉ある19年度の建設事業関係功労者等国土交通大臣表彰に輝いた。

 木下氏は、今栄誉に対して「本当ありがたく、皆さまに心から感謝します。(現・事務協会長など)自分のできる範囲のことをやってるだけで」と謙虚に話す。また本業の木下設計が今年40周年を迎える記念の年回りにも感慨を示した。

 氏は今回の栄誉を、来年10月に福井で開催される日事連の第44回建築士事務所全国大会の意義に重ね「成功の弾みに」と広がりに期待する。本業も自然体で「自分のできる範囲」を常に心がけ。座右の銘に「ほどほど」を据えて無理はない。
 かつての青年会議所(JC)や、現役の福井葵ライオンズクラブ、地元町会などでも「(役回りには)不思議なご縁や、巡り合わせを感じる」と明かす。「運がいいのか悪いのか、分かりませんがね」と微笑み、運命にあらがう風はない。むしろ楽しむようでもあり、当面は、福井大会という絶好のチャンスを生かし切る構え。
 建築設計に身を投じた半生を振り返っては「好きなことを仕事に出来て、本当によかった。ものづくりは過程が楽しく、まち並み形成にも」と自負する。この道一筋46年で「お陰様で、このごろはお客様からお声を掛けて頂くことも」と信頼関係の大切さを、しみじみ。今後も会社スタッフをはじめ、事務協メンバーとともに、チームワークを発揮して、ふるさと福井を盛り上げていく決意だ。

ご縁生かし輪を広げ

 氏は大卒後、五十嵐建築設計事務所(福井市春山1丁目)に勤務した。「最初に手掛けた上志比の住宅が竣工した際には、本当に手が震えた」と率直に。今もその時の感動が忘れられず、原点ともなっている。以来、独立開業して40年。創業の苦労も「今はいい思い出ばかり」で、ご縁を生かし、活動の輪を広げていきたい考え。

木下賀之氏

67歳 現・福井県建築士事務所協会会長 多年にわたり、建築設計監理業に精励するとともに、関係団体の役員として地方業界の発展に寄与した。

hokuriku