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建設新聞社
2019/07/17

【東北・山形】内藤建築事務所を特定/米沢市立病院・三友堂病院基本設計プロポ

 米沢市は16日、共同公募型プロポーザルで委託者選定を進めていた「米沢市立病院・三友堂病院新病院建設基本設計業務」について内藤建築事務所(京都市左京区)を最優秀者として特定した。近く正式契約を締結する見通し。
 今月7日に行われたプレゼンテーションおよび審査委員会(委員長=筧淳夫工学院大学教授)によるヒアリングには4社が参加し、優秀者には石本建築事務所が選ばれた。
 同市の急性期医療は、置賜二次保健医療圏の基幹病院である米沢市立病院(RC造5〜7階建て、延べ2万7691平方b)と基幹病院に準じる三友堂病院(RC造5階建て、延べ1万2041平方b)が担ってきたが、両病院の医師不足や高齢化により救急医療体制の維持が厳しい状況になってきたことから、市は2017年度に市立病院が急性期医療を、三友堂病院が回復期医療をそれぞれ担う医療連携の方針を示した。
 昨年度に入り、市立病院の現敷地内で老朽化した同病院を建て替え、三友堂病院も同敷地内に移転新築させることで、より地域医療構想に沿った医療連携の理想形に近付ける方向性が提示された。計画では、新市立病院の規模は300床で、現想定階層が8階建て、延べ約2万4000平方b(サプライセンター、エネルギーセンター含む)、新三友堂病院の規模は250床で、現想定階層が6階建て、延べ1万5000平方bを見込む。
 今回の業務では、新しい両病院のほか、エネルギーセンター(規模未定)、サプライセンター(規模未定)、立体駐車場(150台)の新築、南北の外構整備の基本設計を行う。これらに加えて、外来など一部病院機能の仮移転先となる仮設棟(規模未定)の新築などの基本および実施設計も作成する。ただし、最優秀者はプレゼンテーションにおいて、駐車場については地下への整備とし、仮設棟についても既存病棟を一部改修して対応するため不必要とする案を提案している。
 今後のスケジュールは、20年5月末までを基本設計の履行期間とし、実施設計は基本設計者と随意契約となるもよう。同年夏ごろに施工者の選定を行い、ECI方式で実施設計段階から施工者が技術協力の形で参画する。21年秋ごろの着工を見込んでおり、両病院は23年秋の同時開院を予定している。
 なお、CM業務は基本計画策定支援業務に引き続き日建設計コンストラクション・マネジメントが担当する。

 提供:建設新聞社