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建通新聞社(東京)
2019/07/18

【東京】新宿駅拠点再整備、上空デッキは幅15m延長110m

 新宿駅とその周辺の一体的な再編で、東京都が先導的に整備する歩行者デッキや交通広場(駅前広場)といった都市施設の概要が明らかになった。線路をまたいで駅の東西を結ぶ歩行者デッキは、幅員15b、延長約110bの規模で新設する。西口では、バス・タクシー乗り場と駐車場出入り口を再配置して駅前広場に流入する車両を抑制し、地上と地下をつなぐループ車路を撤去することで、現在6400平方bの歩行者空間を約1万2400平方bに広げる。東口では車道の一部と駐車場出入り口を線路側に移設することで4300平方bの歩行者空間を7100平方bに拡大する。都と新宿区が年内に都市計画決定・変更の手続きを完了させる。
 更新期を迎えた駅ビルの建て替えを契機に、駅や駅前広場、駅ビルなどを再整備し、新宿駅を「新宿グランドターミナル」として一体的に再編する。多くの事業者が関係する事業を円滑かつ効率的に進めていくため、都が施行者となって新宿駅とその周辺約10・1fを対象とした「新宿駅直近地区土地区画整理事業」を先導的に実施。駅の改良や駅ビルの機能更新と連携しながら、デッキや駅前広場などの公共施設を整備することで、新宿グランドターミナルへの再編を進める。
 駅の東西を結ぶ通路は、地上2階部分に線路上空デッキ(新宿駅中央通路線、幅員15b、延長110b)と、地下2階部分に地下自由通路(新宿駅地下通路線、幅員25b、延長100b)を整備する。将来的には、線路上空にグランドターミナルと核となる広場(セントラルプラザ)や改札・乗り換え経路を新設する。
 西口のうち地上部では、線路上空デッキと連続し、建物と一体となった歩行者の滞留空間を創出する他、地下に光が入るボイド(大穴)を広場の中心に整備。バス・タクシー乗り場や駐車場出入り口を再配置する。地下部では、東西自由通路と連続し、建物と一体となった歩行者の滞留空間を創出するとともに、地上と地下をつなぐループ車路を撤去して歩行者空間を拡大。駐車場に荷さばき機能を確保する。駅前広場の回遊性を高めるため、南北方向をつなぐ嵩上げデッキを幅員5b、延長145bに拡張し、歩行者ネットワークを重層化する。
 東口では、車道の一部と駐車場出入り口を線路側に移して歩行者空間を広げる一方、集約できない荷さばきのために、まち側の車両動線を確保する。

提供:建通新聞社