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建設経済新聞社
2019/07/18

【京都】植柳小跡に延1万6460uのホテル 跡地活用で安田不動産が京都市と協定

 京都市と安田不動産梶i代表取締役社長中川雅弘氏、東京都千代田区神田錦町2丁目11)は17日、元植柳小学校跡地活用に係る基本協定書を締結した。
 京都市中京区の京都市役所で、門川大作市長と中川雅弘安田不動産社長が協定書に署名。門川市長は「西本願寺の門前町というより寺内町にある元植柳小学校の跡地活用は大きな課題だった。3つの提案があり、安定した雇用、安心・安全など安田不動産の提案が最も優れていた」「計画中のものも含め、京都市内のホテルの数は満たされつつある。より文化度の高いものが必要」、中川社長は「京都は高級ホテルの数がまだ少なく、需要に応えることができる」と述べた。
 計画規模はS造一部RC造地下2階地上4階建(予定)、延1万6460u(予定)。客室は160室を収容し、全て40u以上で、うち約10%は80〜160uのスイートで構成する。
 3つのレストラン、MICEに対応したファンクションルーム(多目的室)のほか、スパを設置する。
 外観は、庇の瓦や勾配屋根、色彩・格子など細部にわたり景観基準に合わせ、本願寺門前町にふさわしいデザインを目指す。
 タイのラグジュアリーホテル「デュシタニ」ブランドを誘致し、名称は「デュシタニ京都」。エントランス・ロビーはモダンデザインで統一しつつ、アクセントとしてタイの伝統様式やアートを採り入れる。
 開業は令和4年度を予定。
 このほか、自治会活動スペースを整備(集会所、倉庫等)。跡地南側の植松公園を再整備し、広場の拡大、地下体育館(収容人数225人、新耐震基準)の設置を行う。
 跡地と公園の間の正面通に歩道状空地を設ける。
 跡地については一般定期借地権を設定。市、安田不動産、地域住民の三者による事前協議会で具体的な活用計画等を協議し、三者の合意を経て、貸付契約を締結する。
 同社の貸付希望期間は60年。貸付希望価格は年額1億0500万円(地元利用等の調整による減額前の金額)。
 元植柳小学校跡地(京都市下京区西洞院通花屋町下る西洞院町466、下京区東中筋通花屋町下る柳町330)は、京都駅から北西約900mに位置し、敷地面積は4697・47u(実測)。用途地域は近隣商業地域(指定建ぺい率80%、指定容積率300%)で、高度地区は15m第3種高度地区。このほか規制は、歴史遺産型美観地区(本願寺・東寺界わい景観整備地区)など。既存施設(延3637u)として本館、校舎や講堂(体育館)などがある。