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建通新聞社四国
2019/07/19

【高知】高知県 五台山公園展望台整備にPFI検討

高知県土木部は、五台山公園の官民連携基盤整備調査をパスコ高知支店(高知市)に委託した。期間は2020年3月25日まで。展望台の建て替えとその周辺整備に向け、Park−PFIなど民間活力が導入できるかどうかを検討する。
 五台山公園展望台の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ637平方b。1969年に民間事業者によるロープウエー乗り場として建設され、ロープウエー営業の終了後の83年に県が施設を譲り受けた。1階が旧ロープウエー乗り場の跡地、2階が土産物店、3階がカフェで、屋上に高知市内を一望できる展望台がある。
 県では14〜15年度に耐震診断を実施した結果、耐震補強が必要との判定を受けた。しかし、耐震補強を行った場合、ブレースなどを設置するとカフェから外を眺望しづらくなる。建て替えた場合でもそれほど工事費が変わらないという試算が出されたこともあり、建て替える方針をまとめた。
 今回の業務では、現状と課題の整理、公園の在り方・再整備方針の検討、再整備基本計画、サウンディング調査などを行い、PPP/PFI手法の可能性を検討する。検討に当たっては指定管理者制度など従来手法も含めた官民連携手法による整備計画・運営管理についての可能性を調査する。
 このうちPark−PFIは、17年の都市公園法改正により民間資金を活用した新たな整備・管理手法として設けられた。飲食店や売店などの施設設置と、その施設で発生した収益を活用し、周辺の園路や広場など公的面整備を一体的に行う者を公募により選定する制度となる。この制度を活用する場合は、20年度以降に事業者の公募に向けた準備を進める。県単独事業となった場合でも建て替えに向けた設計や工事が進められることとなるが、発注時期などは現段階では決まっていない。

提供:建通新聞社