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新建新聞社
2019/07/23

【長野】茅野市 永明小中学校の設計プロポーザル、受託候補者に東畑建築事務所

 茅野市は、「永明小学校・永明中学校建設に伴う基本計画策定及び基本設計委託業務」の公募型プロポーザルの結果を7月20日付で公表。受託候補者に東畑建築事務所東京事務所を選定した。次点は香山壽夫建築研究所だった。
 東畑建築事務所の提案は、8の字型の3階建て。北側に中学校、南側に小学校、西側に特別教室を置き、中央には交流スペースとして、メディアセンターやランチルームを設ける計画。基本計画、基本設計の検討にあたり、教職員、児童・生徒、また必要に応じて地域の方からも幅広く意見を聞きながら進めること、シンプルな平面構成でゾーニングが明確となり児童・生徒が安心して生活すること、成長に応じた学習環境づくりの考え方、児童・生徒の安全を考慮した教職員スペースの配置の考え方、建設コストへの配慮−などについて高い評価を受けた。
 同プロポーザルは参加表明書を提出した11者について、設計者選定委員会(柳澤要委員長)が第1次審査を行い、業務実績や技術提案書の内容などの評価項目で平均点の高い上位5者を選定。7月13日には、東畑建築事務所東京事務所、香山壽夫建築研究所、みかんぐみ一級建築士事務所、シーラカンスアンドアソシエイツ、大宇根建築設計事務所−の5者によるプレゼンテーションと同委員会によるヒアリングが公開で行われた。

南北分棟配置、8の字型の3F建て

 東畑建築事務所の提案は、現中学校用のグラウンドに校舎を建設することで仮設校舎を設けないで建て替える計画。新校舎は8の字型の3階建て。北側に中学校、南側に小学校、西側に特別教室を置き、中央には交流スペースとして、メディアセンターやランチルームを配置する。
 シンプルな平面計画とし、8×8mモジュールの純ラーメン構造。構造床にはハーフPCボイドスラブを採用し、小梁をなくすことで階高を抑え、型枠や支保工を減らすことでコストの削減や工期の短縮につなげる。
 設計者選定委員会からは、基本計画、基本設計の検討にあたり、教職員、児童・生徒、また必要に応じて地域の方からも幅広く意見を聞きながら進めること、シンプルな平面構成でゾーニングが明確となり児童・生徒が安心して生活すること、成長に応じた学習環境づくりの考え方、児童・生徒の安全を考慮した教職員スペースの配置の考え方、建設コストへの配慮−などについて高い評価を受けた。

着工は21年、新校舎23年2月完成
 今後のスケジュールについては、基本計画の策定は2019年11月ごろ、基本設計は20年3月の完成、実施設計は20年4月から21年3月までの期間を見込んでいる。
 着工は21年度を予定しているが、事業費に国庫補助を活用する計画なので、具体的な時期は未確定。小中一貫の新校舎は23年2月の完成を目指す。新校舎の完成後に既存小学校と中学校の2施設の解体を開始し、23年夏ごろから屋内運動場の建設や外構工事に着手する。屋内運動場の完成は24年3月を予定し、完成後に既存の屋内運動場の解体や外構工事を行う。全体の完成は24年8月ごろになる見通し。

提供:新建新聞社