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北陸工業新聞社
2019/07/30

【福井】橋梁約1万カ所など点検完了/福井県道路メンテナンス会議/令和元年度初会合/診断→措置→記録の好循環を 

 福井県道路メンテナンス会議(会長・嶋田博文近畿地方整備局福井河川国道事務所長)の令和元年度の初会合は25日開かれ、橋梁やトンネルなど管理する県内の約1万個所に及ぶ道路関連施設において、一巡目(14年度から5カ年継続)の点検をすべて終え、その判定結果を県や市町など道路管理者同士で確認しあい、情報共有した。福井市花堂南2丁目の福井河川国道事務所で。
 結果速報によると、緊急に措置すべき「4」段階にあると判定された橋梁は、敦賀市管理の巣合橋(木橋で橋長14・1メートル、築31年)と、越前市の無名橋372(連続非合成H形鋼橋で橋長12メートル、築年不明)の2本。巣合橋は今年度地元協議に入り、無名橋については地元理解を得て既に撤去している状況とした。
 会冒頭、嶋田会長が挨拶。14年7月の省令施行で5年に1回の近接目視点検が義務化され「この5年間ですべての橋梁等の点検を終えた。今後も施設は年々高齢化し、老朽化もしていく。いかに早く良好な対策をし、長持ちさせるか。我々道路管理に携わる者の果たすべき役割」と強調。会議として「今後どう修繕していくか。点検、診断、措置、記録というメンテナンス・サイクルをしっかり回し、適切に保全し、地域の安全安心の確保につなげたい」と抱負を示し「全国に橋梁73万基が存在し、現在築50年超は25%で、10年後には50%超が対象になる」とも指摘した。

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