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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/07/29

【茨城】水戸市の健康増進等施設/建築など9月に一般競争で

 水戸市は、下入野地内の新ごみ処理施設事業用地に温浴施設やプール、グラウンドゴルフ場などを備えた健康増進等施設を整備する。基本および実施設計は且O上建築事務所(水戸市)が策定。建築・電気設備・機械設備(給排水)工事を9月に一般競争入札でそれぞれ発注し、12月議会での工事契約締結の承認を目指す。機械設備(空調)工事は1〜3月に公告する見通し。供用開始は2022年4月。
 建設場所は、市道常澄6―0015号線と市道常澄8―3656号線(秋ごろ供用開始予定)が交差する箇所。規模はRC造平屋、約4400u。敷地面積は約2万6000u。高齢者の利用を考慮し、段差や階段などは設けないが、プールの見学スペースのみ2階とする。
 基本方針は、市民の健康増進や防災拠点、地域活性化の機能を備え、周辺環境と調和する施設とする。
 外観は周辺の風景や日陰による周辺農地への影響を配慮し、建物の高さを抑える。外部仕上は、ガラス面を多く設けることで自然光を取り入れるとともに、屋内の様子が外部に伝わるようにする。内部仕上には木材を積極的に活用し、温かみのある親しみやすい空間を演出。
 建物内の主な機能は、30〜40人が利用可能な温浴施設(露天風呂やサウナなど)、25m×6コースの温水プール、50〜60人が使用できるトレーニングジムおよびスタジオ、40〜50人が利用できる会議室、物産販売スペース、備蓄倉庫、管理諸室(機械室・事務室)。
 公園には、4900uの芝生広場(健康・児童遊具、ベンチ、水飲み場)や2000uのグラウンドゴルフ場(3コース)、屋外倉庫などを整備する。駐車台数は約200台、駐輪台数は約30台。
 電灯設備にはLED照明器具や人感センサー照明などを採用し、消費電力を削減。また、太陽光発電設備や蓄電池を設置し、災害時に避難場所となる会議室とスタジオの災害用電源を確保する。
 機械設備については、空調設備は電気式ヒートポンプエアコン方式、給湯設備はセントラル給湯方式、ガス設備はLPG供給設備を採用。
 当初予算において、健康増進等施設整備事業に19〜21年度継続費23億3300万円を設定している。本年度事業費4億6700万円のうち、工事費に4億6000万円、委託費に600万円、残りは需用費など。