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建設経済新聞社
2019/08/01

【京都】新庁舎整備事業 本体の建設 9月に総合評価で入札公告へ 延4869u、概算工事費21億円

 京丹波町は、新庁舎整備事業について、実施設計をまとめた。新庁舎本体工事は、9月中旬に総合評価方式一般競争により入札公告を予定している。工事期間は18ヵ月を予定しており、令和3年6月の完成を予定している。本体工事の概算工事費は21億円を見込んでいる。
 実施設計概要によると、京丹波町蒲生蒲生野487−1他の敷地約1万8800uに、W造、RC造一部S造2階建、延4869u(建築面積2684u)の庁舎を建設する。最高高さ約13・5m。
 概算事業費合計は、29億5000万円を見込んでいたが、令和元年10月1日からの消費税増税等により、30億円を見込んでいる。うち、20億円としていた新庁舎本体工事費は21億円(電気・機械設備、列柱廊、建物周辺外構、造作家具を含む)。
 工事完成時期は令和3年3月末を予定していたが、発注時期等の見直しにより、令和2年1月初旬の着工、令和3年6月末の完成を見込んでいる。
 京丹波町新庁舎建設設計業務は香山壽夫建築研究所(東京都文京区)が担当。
 また、新庁舎整備事業は、木造化のリーディングプロジェクトとして、国土交通省の「令和元年度(第1回)サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択された。建築物における木造化の推進に向けたモデル性、先導性が高いプロジェクトとして選定された。
 「木造先導プロジェクト2019」(第1回)採択の決定にあたり『地域産材を活用して、まちづくりとまちの防災の拠点となる新庁舎を建設するプロジェクト/大スパンを含む木造庁舎を実現しながら、木材の伐採から製材加工まで、地元業者が多くの工程で関与できるようにするため、2本の平角製材をビスで斜め留めし一体化する「組立柱」や「合わせ梁」が採用されている/自主的にスプリンクラーを設置するとともに、燃えしろ設計とし、木材を見せながら防耐火性能の高い公共木造建築を実現している/大部分の柱や梁を現しとし、内外装材にも町内産木材を使用することで、京丹波の森のポテンシャルを展示するショールームとした、木の良さを広くアピールする計画であり、先導的な設計・施工技術の他、地域材の活用についても広く普及・啓発が期待できる』と講評された。