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建通新聞社四国
2019/08/07

【徳島】徳島県道路メンテナンス会議が本年度初会合

 徳島県道路メンテナンス会議(会長・宮藤秀之徳島河川国道事務所長)の2019年度初会合が、7月30日に徳島市内で開かれ、2014年度から18年度までの5カ年計画で点検を一巡した徳島県内の道路橋、道路トンネルなど道路施設の点検結果や18年度の点検結果、二順目となる19年度以降の点検5カ年計画などを題材に話し合った。このうち橋梁点検では、5年間で延べ1万2638橋の点検を実施。緊急措置段階(W判定)に当たる橋梁は20橋あったが、大半を通行止めにするなど全て対策済みとした。また、早期措置段階(V判定)に該当した橋梁は1574橋で、各管理者で修繕計画を立てつつ、順次対策を進めていることなどが報告された=点検結果は表参照。一方、2順目を迎える新たな点検計画については、できるだけ前倒しで実施し、的確な修繕計画の作成を図るよう道路管理者に求めた。
 道路の老朽化対策で橋梁とトンネル、道路付属物等は、国が定める統一基準により5年に1度、近接目視による全数監視を14年度から実施することになり、健全度T〜Wの判定区分を定め道路インフラを診断している。会議では関係道路管理者(管理者=国・高速道路会社・県・市町村)が情報を共有し、道路橋などの点検計画策定や地域一括発注、自治体職員・民間企業の点検講習会などに取り組んでいる。
 同会議がまとめた14〜18年度の施設別点検結果(19年7月末現在)を見ると、道路橋については前述の他、予防保全段階(U判定)の橋梁が9236橋あり、全体の73・1%を占め、最も割合が高かった。一方健全(T判定)とされる橋梁は1808橋だった。
 トンネルについては延べ177カ所を点検し、U判定が70カ所、V判定が104カ所、W判定が3カ所だった。道路付属物等は延べ397施設を点検し、W判定は該当がなかったものの、T判定が101施設、U判定が241施設、V判定が55施設だった。また、県内における各道路施設のV判定の割合は、道路橋が約13%、トンネルが約59%、道路付属物等で約14%と、道路橋と比べると数こそ少ないが、トンネルが最も高い割合を占めた。
 続いて徳島県内の18年度の橋梁点検結果では、管理施設数1万2712橋のうち、20・7%に当たる2637橋で点検を実施。W判定に2橋(いずれも三好市管理橋)、V判定には266橋が該当した。この他2245橋がU判定、124橋がT判定だったことが報告された。
 一方、本年度は点検5カ年計画(2順目)の初年度に当たる。県内の19年度の点検予定は橋梁で2076橋(管理施設数の16%)、トンネル23本(同13%)、道路付属物等127施設(同30%)とした。このうち橋梁は、国が82橋、西日本高速道路が37橋、県が547橋、市町村が1410橋で点検を予定または実施する計画だ。会議で宮藤会長と四国地方整備局道路部の植松真二道路保全企画官は、それぞれの立場で同会議の重要性を強調した上で、出席した各道路管理者に点検の前倒しと的確な修繕計画の作成を呼び掛けた。
 会議ではこの他、事務局から19年度の研修計画、広報活動などが示された他、県建設技術センターによる19年度橋梁点検の市町村支援についても、前年度に引き続き神山町、上板町、海陽町で実施する旨の報告があった。

提供:建通新聞社