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建通新聞社
2019/08/09

【大阪】播磨臨海地域道路でルート帯4案を検討へ

 播磨臨海地域道路第二神明〜広畑間の計画で内陸部または沿岸部を通るルート帯計4案を検討へ―。8月7日に開かれた社会資本整備審議会道路分科会の第26回近畿地方小委員会(委員長=山下淳・関西学院大学法学部教授)の計画段階評価で国土交通省近畿地方整備局が示した。ルート帯案は@臨海部産業地域からの良好なアクセスルートA自動車専用道路B多車線道路(4車線)―の三つを前提条件に、おおむね1400b幅の帯で設定。今後、地域住民や道路利用者の意見を聞きながら、対応方針案(概略ルート、構造)を絞り込む。
 同区間は、第二神明道路との接続部を起点に播但連絡道路と接続する姫路ジャンクション(JCT)付近を通り、兵庫県姫路市広畑付近を終点とする。
 今回示されたルート帯案は、住宅密集地と企業集積地の間の空間や公共空間を活用する内陸ルート、内陸ルートから約1200b海側を通り企業地内の空間や海上空間を活用する沿岸ルートがあり、(仮称)加古川JCTと(仮称)明石西JCTを設ける加古川ルートと、加古川JCTを設けない明石ルートの計4案が示された。
 内陸・加古川ルートと内陸・明石ルートは延長約36`の高架構造、沿岸・加古川ルートは延長約38`、沿岸・明石ルートは延長約37`のいずれも高架構造となる。
 内陸ルートの2案はバイパスまでのアクセス性が良く、阪神方面への連絡時間の短縮の他、観光地への速達性・定時性が期待できることなどが特長。沿岸ルートは支障となる家屋や工場などの建物の数や生活環境への影響などが内陸ルートと比べ少ないことなどが特長となる。
 コストは、内陸・加古川ルートが最も安い約5900億円、内陸・明石ルートは約6200億円、沿岸・加古川ルートは約9300億円、沿岸・明石ルートは約9500億円を想定する。
 今後、アンケート調査などで地域の意見を聴取し、第4回小委員会で概略ルートなどを絞り込んだ対応方針案を検討した後、方針を決定する。

提供:建通新聞社