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　横浜市環境創造局は旧上瀬谷通信施設の広域公園に関わる基本計画を立案する。国際園芸博覧会（花博）の会場整備で造る施設やインフラなどを生かしつつ、公民連携を視野に入れた先進的な公園とする考え。ランドスケープコンサルタンツ協会（ＣＬＡ、東京都中央区）への業務委託を通じて検討を進め、２０１９年度内に成果を得て20年度以降の施策展開に役立てる。
　旧上瀬谷通信施設（瀬谷区・旭区）は２４２�fの全域で市施行の土地区画整理事業を実施して、国有地と民有地の混在を解消しながら都市基盤などを整備する。このうち80〜１００�fを会場とする花博を27年３〜９月に開催した後、40〜50�f程度を多様なレクリエーション活動が楽しめる広域公園にする方向。環境創造局では18年度にオリエンタルコンサルタンツ（神奈川事務所、横浜市中区）で広域公園の事業化に向けた検討を行っていた。
　基本計画の立案に当たっては、先進的な公園と花博の会場を巡るアイデアを有識者ヒアリングなどで集めた上で、それぞれのゾーニングや、花博時の仮設を含む各種施設（園路・広場、管理用通路、駐車場、公園の維持管理運営や花博で利用する建築物など）とインフラ（電気、ガス、水道、排水など）の配置・規模などを整理。花博を見据えた年度ごとの整備計画と概算工事費を練る。
　施設のうち建築物は公園の維持管理運営で管理棟やトイレ棟、駐車場詰め所など、花博で多目的ホールや植物園、展望塔といった大規模なものを想定。公民連携については計画から管理運営に至る民活の導入可能性を探るとともに、新たな事業・管理運営手法、管理体系を併せて検討する。基本計画を記したリーフレットを作って市民から意見を募る予定でいる。
　業務の履行期限は20年３月19日。市としての花博の会場構想案や旧上瀬谷通信施設のグリーンインフラ構想などもまとめてもらう。

提供：建通新聞社