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滋賀産業新聞
2019/08/26

【滋賀】米原市 市内4処理区の農集排処理施設機能診断

 米原市は、供用開始から20年以上が経過した甲津原処理区をはじめ市内にある4処理区の農業集落排水処理施設について、改築や改修等を一体とした最適化を図るための構想「最適整備構想」の策定を次年度に控え、今年度事業で機能診断調査に取り組む。
 事業を管轄する市土木部の上下水道課では、近く担当コンサルを決め(29日入札)、今年度内の完了を目途に市内4処理区の処理施設および管路施設の調査業務を進めていく方針。
 農業集落排水処理施設の最適整備構想は、今後も引き続いて農業集落排水施設を使用していくために必要な機能保全対策を持続的かつ効果的に実施するとともに、処理施設の改築や改修・補修・補強・維持管理等を一体とした最適化を図るための構想。令和2年度事業で予定する構想策定に必要な機能診断調査を行うもの。
 対象となる処理施設は、甲津原と姉川北部、伊吹東部、梓河内の4処理区。計画人口は、甲津原地区が330人規模、姉川北部地区が430人規模、伊吹東部地区が510人規模、梓河内地区が1150人規模となっている。
 それぞれの処理施設の建設時期は、甲津原地区が平成6年度〜10年度、姉川北部地区が平成7年度〜12年度、伊吹東部地区が平成11年度〜15年度、梓河内地区が平成9年度〜12年度。それぞれ供用の開始時期は、甲津原と姉川北部地区が平成9年度でともに供用開始から21年が経過。また、伊吹東部地区が平成15年度、梓河内地区が平成13年度から供用を開始した。
 これら処理区の管路施設と処理施設について「農業集落排水におけるストックマネジメントを実践するための機能診断調査要領」に基づき、事前調査や現地調査、詳細調査(処理施設のみ)、機能診断評価などの機能診断調査を実施。処理施設のみを対象に実施する「詳細調査」では、コンクリートの圧縮強度推定調査やコンクリートのはつり作業、はつり部の中性化試験やはつり部戻しなどを行う。
 処理区の全体の管路施設とポンプ箇所は、甲津原地区がL3000bで1ヵ所、姉川北部地区がL6500bで2ヵ所、伊吹東部地区がL4800bで1ヵ所、梓河内地区がL4600bで5ヵ所。
 この内、現地調査の対象となるのは、それぞれ4ヵ所(4地区)ともにL700bを予定。また、ポンプ箇所は、梓河内地区のみが2ヵ所で、他の3地区はそれぞれ1ヵ所づつとなっている。

提供:滋賀産業新聞