トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2019/09/04

【東北・宮城】本年度は2件程度予定 BIM/CIM活用モデル業務の実施要領を公開

 宮城県は、BIM/CIM活用モデル業務の実施要領を公開した。本年度は2件程度の実施を予定。受注者希望型とし、総合評価落札方式でBIM/CIM活用の提案があった場合は内容に応じて加点評価の対象とするほか、活用状況に応じて業務成績評定で加点評価する。
 モデル業務は、測量、設計のいずれかの段階で、ICT活用工事を実施するために必要な3次元データ、またはBIM/CIMを活用し、後工程に必要なCIMモデル(対象とする構造物の3次元モデルと属性情報を組み合わせたもの)を作成する業務とする。
 対象は▽ICT活用工事に関連する測量で、航空レーザ測量、空中写真測量、車載写真レーザ測量、路線測量、河川測量、現地測量▽UAVなどを用いた公共測量の実施により、業務の効率化が期待できる測量▽ICT活用工事に関連する設計業務で、道路詳細設計、築堤詳細設計、護岸詳細設計▽BIM/CIMが有効に活用できる設計業務で、道路設計、橋梁設計、河川構造物設計―など。具体的な業務内容と対象範囲は、国土交通省がことし5月にまとめた「CIM導入ガイドライン案」を参考に、調査職員と協議する。
 モデル業務は受注者希望型として実施し、▽3次元測量▽3次元設計▽BIM/CIM―の活用に努めることを求めている。総合評価落札方式の「実施方針」や「技術提案」に関する評価項目でBIM/CIMなどを活用して業務を実施する提案があった場合は、内容に応じて「実施方針」のその他「有益な代替案、重要事項の指摘があった」を「良」で評価し2点加点。従来手法で積算し、ICT活用工事を実施するために必要な土工の3次元設計については、設計変更の対象とする。また、BIM/CIMの活用状況に応じて、業務成績評定で加点評価する。
 県は今後、モデル業務実施結果を検証した上で、件数や対象業務などの拡大と、建設現場でのICTの全面的な活用を検討していく。

 提供:建設新聞社