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北陸工業新聞社
2019/09/05

【石川】金沢、野々市で医院併設型/スギ薬局が出店/「集客見込める」/小松は来月3日に開業 

 スギホールディングス(HD、愛知県大府市、杉浦広一代表取締役会長)は、石川県内で医院併設型ドラッグストア「スギ薬局」の出店を積極展開する方針だ。現在、金沢市と野々市市での早期開業を目指し、計画を進めている。
 医院の誘致に取り組んでいるのはDCPソリューション。スギ薬局グループでクリニックの開業支援を専門とする。県内の計画では、金沢市藤江北4丁目地内の食品スーパー「マルエー藤江北店」跡と野々市市白山町地内の同「アルビス野々市中央店」跡で、医院併設型のドラッグストアを出店する予定。このうち、野々市での出店が先行される見通しで、既存の建物を有効活用する声も聞かれるが、スギHD広報室は「現時点で詳細は公表できない」としながらも「従来のドラッグストア利用者のほか、処方せんを必要とするクリニック利用者の来店もあって集客が見込める」としている。
 スギ薬局については、小松市大領町地内で整備を進めている店舗が県内第1号として10月3日にオープンする。現在、金沢市昭和町地内でも店舗の建設が進められている。北陸では昨年1月、福井県に進出し、今年2月末現在で7店舗まで増やしている。今後、空白地だった石川県でも出店攻勢をかける姿勢だ。
 県内では、クスリのアオキやコメヤ薬局などの地元企業のほか、コスモス薬品やゲンキー、キリン堂、V・ドラッグなどの県外資本も入り乱れ、各社が安売りはもちろん、ポイント還元、キャッシュレス決済の付与サービスなど様々な施策を駆使して顧客を奪い合っている。このような群雄割拠の様相は今後も続くと見られる。

hokuriku