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北陸工業新聞社
2019/09/04

【石川】増築棟は「省エネ庁舎」に/輪島市内装に漆塗りなど活用/基本設計が完了 

 輪島市議会全員協議会は3日開かれ、市側は基本設計が完了した本庁舎整備の概要を報告した。増築棟は、維持管理がしやすい「省エネ庁舎」とし、内装に漆塗りや能登ヒバなど地域資源を活用する方針が示された。
 防災・災害復旧拠点となる増築棟の建設規模はRC造2階建て(一部3階建て)延べ2266平方メートル。旧消防庁舎跡地など現庁舎の前面用地に整備する。圧迫感のない低層の建物となり、既存庁舎の正面性を継承、出入り口をこれまでと同じ方向に配置する。さらに、メンテナンスがしやすい外壁材を選定し、安定した採光や通風が可能な環境を整える。
 災害対策本部機能は2階に集約し、行政機能を維持する「BCP(業務継続計画)庁舎」とする。市民利用が多い窓口関係は1階に配置し、職員との動線を東西に分けることで、市民サービスの向上を図る。
 耐震性に問題を抱える現庁舎(RC造5階建て延べ5438・40平方メートル)については、耐震補強と内外部のリニューアル改修を実施する。
 整備スケジュールでは、20年1月から増築棟建設と耐震改修に着手。増築棟は21年3月の完成、同4月の供用開始を予定する。耐震改修は22年3月の整備完了を見込む。総事業費は約21億円。
 基本・実施設計は浦建築研究所(金沢市)が担当。

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