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滋賀産業新聞
2019/09/06

【滋賀】豊郷町の2019年度補正予算案

 豊郷町が、9日開会する町議会9月定例会に上程する19年度(令和元年度)一般会計補正予算(第3号)案に、21年度(令和3年度)までの3ヵ年で総額13億2429万5千円の庁舎建替事業費を計上した。議会の承認を得られれば、年内入札、年度内着工が予想される。定例会の会期は30日まで。
 同町の現町役場庁舎は、▽築年不明の木造棟、▽1930年(昭和5年)築の旧館棟、▽1977年(昭和52年)築の本館棟、▽1996年(平成8年)築の別館棟―からなる。
 建替計画は、別館棟のみを継続活用、隣接してRC造3階建、延1500〜1600平方bの増築棟を建設し、完成後に既存の木造棟、旧館棟、本館棟を解体、駐車場等を整備する。なお、今回予算化を図る事業費は、増築棟建設工事費、既設解体工事費、庁用備品等購入費、工事監理委託料などを含む。設計は、滑ツ境空間設計(長浜市)が担当。
 同町は、東日本大震災が発生した11年(平成23年)に、庁舎の耐震化を急ぐべく既存庁舎の耐震診断を実施。その後、耐震補強工事の検討と合わせ、庁舎全体の事務所機能、住民サービスと利活用等について問題点を整理し、4種類の基本設計素案を議会に提案するとともに、高齢者・福祉等の関係機関・団体、防災関係者などから意見を聞く「意見交換会」も開催。その内容を基に、『安心・安全で優しい』をコンセプトとした豊郷町庁舎増改築事業計画を14年(平成26年)1月に策定、公表。3棟を解体、別館棟を増築する形での実施設計を取りまとめたが議会とコンセンサスが図れず時を経たが、今年度、様々な観点から最良と判断した当初計画に立ち返って早期実現を図ることを決定。6月補正に委託料を盛り込み、町議会の承認を得て、過去の別館棟のみを残す実施設計案をベースに、以降の議会等との協議で出たアイデアを盛り込む設計内容の一部見直しなどを行なう修正業務を、修正前の実施設計を担当した滑ツ境空間設計(長浜市)と随意契約を結びこれに着手。
 16年(平成28年)4月の熊本地震を教訓として創設された役場等庁舎の耐震整備の促進のための起債「市町村役場機能緊急保全事業債」の活用期限となる「20年度までの着工」を目標に、予想される大地震の発生に備え、災害時の拠点となる庁舎の安全性確保、発災時における行政サービスの確実な業務継続の必要性から、可能な限り早急な庁舎整備を目指している。
 豊郷町が、9日開会の町議会9月定例会に上程する補正予算案は、歳入歳出いずれも総額6億7772万3千円を追加する今年度一般会計補正予算案など。

 主な内容は次の通り。

◎一般会計補正(第3号)案
 【歳出】
▽財産管理費=5億3100万6千円(庁舎建替事業工事費5億2452万6千円、同事業監理委託料519万2千円他)
▽企画費=21万円(修繕料)
▽交通対策費=37万2千円(修繕料10万2千円、防犯灯設置事業費補助金27万円)
▽財政調整基金=6713万2千円
▽人権対策費=167万8千円(鑑定委託料79万8千円、樹木伐採委託料88万円)
▽隣保館施設費=9万9千円(特殊建築物定期調査委託料)
▽愛里保育園施設費=67万1千円(防犯カメラ設置設計委託料)
▽農地費=39万8千円(愛知川沿岸土地改良事業費補助金23万8千円、団体営かんがい排水事業〔基幹水利施設保全型〕緊急対応補助金16万円)
▽道路維持費=220万円(登記委託料100万円、県道改築事業負担金120万円)
▽道路橋梁費=2782万7千円(字要望道路整備工事費44万円、道路整備工事費2552万5千円、交通安全施設整備工事費107万円)
▽公営住宅管理費=194万9千円(漏水調査委託料26万4千円、維持補修工事費44万9千円、防犯カメラ設置工事費123万6千円)
▽改良住宅管理費=411万6千円(修繕料404万5千円、白蟻駆除委託料7万1千円)
▽豊郷小学校管理費=68万2千円(防犯カメラ設置設計委託料)
▽日栄小学校管理費=68万2千円(防犯カメラ設置設計委託料)
▽中学校管理費=87万5千円(設計監理委託料70万円、備品購入費17万5千円)
▽幼稚園費=59万6千円(防犯カメラ設置設計委託料52万8千円他)
▽スポーツ公園施設費=44万6千円(修繕料)

 【債務負担行為】
▽庁舎建替事業(19〜21年度)=(限度額)13億2429万5千円(19年度歳出予算を含む)

◎下水道事業特別会計補正(第2号)案
▽公共下水道事業費=283万7千円(設備更新工事費)

◎水道事業会計補正(第2号)案
▽配水設備建設改良費=324万2千円(北部浄水場配水池屋上防水改修工事費)

提供:滋賀産業新聞