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建設新聞社
2019/09/06

【東北・宮城】大ホールは最大2300席の劇場型/県民会館整備の有識者会議

 宮城県は5日、第4回県民会館の整備の在り方に関する有識者会議を開き、施設の基本理念・方針や基本的な構成案について意見を交わした。この中で、施設概要についてはホールを2000〜2300席の劇場型大ホールとするほか、大小のスタジオシアターやギャラリー、アトリウムなどを設ける方針が示された。
 当日は、志賀野桂一座長をはじめ各委員や県の担当者が出席。初めに、大森克之県環境生活部長が「これまで3回の議論で、おおむねの方向性は集約されてきたと思う。今回を一つのまとめと位置付けて忌たんのない意見をお願いしたい」とあいさつした。
 今回、示された基本方針を見ると、ホールについては▽東北最大の大型エンターテインメント拠点▽県民が上質な作品に触れる機会の創出▽最先端の革新的芸術発信・クリエイティブ拠点−など5点、機能は▽県内文化施設の人材育成拠点、県中核拠点−など2点、空間・共用スペースでは▽県民の新たなコミュニティ拠点−の1点をキーワードに掲げた。
 これを基にまとめた施設の基本的な構成案では、ホールを可変により削減可能な2000〜2300席規模の劇場型大ホールを想定。ホール以外では、大小のスタジオシアターやリハーサル・練習室、ギャラリー、アトリエ、アートライブラリーなどを例示した。
 また、共用スペースではオープンスペースやイベントスペースにもなるアトリウムや緑地広場、カフェなどを設けるほか、有事の際に避難場所として機能するよう災害用備蓄倉庫なども盛り込む考えを示した。
 なお、在り方有識者会議は今回で一段落し今後、本年度中にこれまでの議論を踏まえた基本構想を策定。その後、来年度以降に基本計画の作成を進める方針だ。

 提供:建設新聞社