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建通新聞社(中部)
2019/09/02

【岐阜】創建・ダイナJVが設計 北方町の小中一貫校・北方学園構想

 北方町は、隣り合わせに建つ北方小学校と北方中学校の既存施設や敷地を使って町内の小・中学校4校を統合する「北方学園構想」で、新増改築の設計と工事監理を創建・ダイナJV(岐阜市)に決めた。工事監理も含み履行期間は2023年3月25日まで。施設ごとに設計がまとまり次第工事着手する見通しだ。
 同構想では、町内の4校を小・中一貫校2校「北学園」と「南学園」に統合する。
 北学園の整備内容は職員室を1カ所にまとめ学園の中央に管理棟として配置。学童保育棟は北西に新築する。給食調理場は小学校運動場の南に新築する。また現在の北方小の管理棟を建て替えてこども園の管理棟兼保育室を建設。北舎は園舎として改築する。また学園としての一体的な学校運営を図るために中央の町道は廃止する。さらに現在の学校の中央にあるクスノキを残し、その周りをロータリーとして整備する。
 現在の北方小の東舎は建て替え、管理棟と一体化して建設する。北方中の管理棟の1階は図書館として整備する。また学校の正門を南側に配置し、管理棟の北側には北門を設置する。さらに学校の北側に学童保育利用者用の駐車場を設置する。
 南学園は北舎の東に特別教室棟を増築するとともに、多目的スペースを柔剣道場に改築する。また学校敷地を拡張し、既存の運動場とは別に運動場を整備する。さらに増加する教職員を見込んだ駐車場を確保するとともに、テニスコートなどの部活動ができるスペースを確保する。非常時にはスムーズな車両の入出を図るため、グラウンドの南側に新たな専用出口を設ける。
 事業スケジュールは次の通り。
=北学園=
 ▽北方小北舎・管理棟の仮教室整備―設計を9月末までにまとめ、工事を12月〜20年2月に行う
 ▽北方小東舎解体―設計を9月末までにまとめ、工事を20年4〜8月に行う
 ▽北学園新東舎・新管理棟整備―設計を20年3月末までにまとめ、建設工事を20年10月〜21年11月に行う
 ▽北方中特別教室棟(北)改修―設計を21年7月末までにまとめ、改修工事を21年1月〜22年5月に行う
 ▽北方中管理棟・特別教室棟(南)改修―設計を21年10月末までにまとめ、改修工事を22年6〜11月に行う
=南学園=
 ▽新グラウンドの駐車場整備―設計を20年3月末までにまとめ、工事を21年4〜7月に行う
 ▽特別教室棟増築―設計を21年3月末までにまとめ、増築工事を21年11月〜22年12月に行う
 ▽柔剣道場、職員室等改修―設計を21年9月末までにまとめ、改修工事を22年4〜9月に行う
 ▽北方小管理棟解体―設計を21年7月までにまとめ、解体工事を22年1〜3月に行う
 ▽北方小北舎(こども園に改修)―設計を21年10月までにまとめ、工事を22年4〜12月に行う
 なお両校が使う給食調理場新築については、葵建築設計事務所(岐阜市)が20年3月25日納期で設計を進めており、工事は20年3月〜22年1月に行う予定だ。

提供:建通新聞社