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建通新聞社(中部)
2019/09/10

【愛知】愛知県 小幡緑地で初のPark―PFI

 愛知県は、小幡緑地の魅力向上を図るため、県として初めてPark―PFI制度を活用し、新たな公園施設の設置と管理運営を行う事業者を公募する。応募登録の受け付けは10月31日まで(公園緑地課企画・都市緑化Gに応募登録申込書を持参)。その後、公募設置等計画を11月1日〜12月6日に受け付ける。希望者を対象とした公募設置等指針の説明会は9月20日に開催する。
 愛知県が小幡緑地の魅力向上を図るため、Park―PFI制度を活用して実施する事業者の公募では、小幡緑地本園の緑豊かな疎林地を生かした飲食店、売店、遊戯施設など収益的な施設(公募対象公園施設)と、施設周辺の園路や広場などの一般的な公園施設(特定公園施設)について、一体的な設置・管理運営を求める。
 公募対象公園施設のうち、必須提案施設は、小幡緑地本園の芝生広場北側の疎林区域を含む区域約1・6fへの設置を想定。公募区域に接する区域については、幹線園路の提案も可としている。
 一方、任意提案施設は、本園の芝生広場約2・4fの一部区域が対象となる。
 事業予定者の選定は12月下旬を予定。選定後は、2020年2月に公園設置等計画を認定し、基本協定を締結。その後、設計に着手し、21年4月までの工事完了を求める。設置管理許可期間は10年以内とし、公募設置等計画の認定の有効期間内に、設置管理許可の更新の申請があった場合、さらに10年継続できるものとする。
 県によるインフラ施設(上下水道)整備は20年度に実施する予定。
 同緑地は名古屋市守山区に位置する本園40・7f、西園13・3f、中央園6fと、尾張旭市にある東園19・4fの4園で構成。現在、緑地内には飲食店舗や売店がなく、利用者から、自然の中で遊ぶことのできる施設や体験施設、コンビニ・カフェ、キャンプ場・バーベキュー場を求める声があり、さらなるニーズへの対応が求められていた。
 Park―PFI制度は、都市公園での民間資金を活用した新たな整備・管理手法。飲食店、売店などの公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場などの一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修を一体的に行う者を公募により選定する。17年の都市公園法改正により新たに創設された。

提供:建通新聞社