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日刊建設タイムズ社
2019/09/11

【千葉】合意形成支援を昭和に/千駄堀地域まちづくりで/松戸市 3つのエリア想定

 松戸市は今月3日に開札した入札で、千駄堀地域まちづくり合意形成支援業務を昭和(松戸営業所・松戸市新松戸1−337)に委託することを決めた。JR武蔵野線の新駅設置とともに、同市都市計画マスタープランに位置づけられている千駄堀地域の新規市街地整備を実現するため、勉強会などを通して地元権利者の機運の醸成を図る。履行期限は2020年3月31日。予定価格784万円、最低制限価格625万3000円に対し、落札額は738万円(税抜き)だった。
 千駄堀地域は、21世紀の森と広場に代表される豊かな自然を残している。一方で、市立総合医療センターの開院を機に、同医療センターへのアクセス改善も含めて、今後、新たな都市基盤整備が求められている。
 このため市は、JR武蔵野線の新駅設置も想定しながら、千駄堀のほぼ全域と中和倉の一部約70haの市街化調整区域を対象として街づくりの検討を行っており、昨年度は現地の状況を把握するために、アスカ測量設計に委託して基準点測量、水準測量、現地測量等の測量業務を行った。
 また、17年度から18年度にかけて千駄堀地域開発基本構想調査検討業務をジェイアール東日本建築設計事務所へ委託し、新駅設置や面整備、導入機能(住宅系、施設系)、都市計画道路の整備、農地や樹林地の保全活用などについて検討している。
 これまでの検討では、区域北側(最北端の旧最終処分場跡地を除く)の21世紀と森の広場側に商業施設と住宅(高層)エリア、同西側に医療・教育施設エリア、区域南側に住宅(戸建て、中低層)・農地エリアを配置。医療・教育エリアでは大学等のキャンパス誘致も検討する。
 今回の委託内容は、市からの情報発信及び権利者の意向把握を目的として行う勉強会の運営支援、まちづくりシンポジウムの開催支援、今後の方策検討など。
 勉強会は6回に分けて開催する予定で、そのための資料作成、勉強会への出席・説明補助、当日アンケート票案の作成及び集計、議事録の作成等を行う。
 また、まちづくりシンポジウム開催支援では、論点等の整理、学識経験者への参加依頼・講演内容調整、資料作成、シンポジウムへの出席・記録補助、当日アンケート票案の作成及び集計等を行う。
 このほか、今後の方策検討では、勉強会やまちづくりシンポジウム等を通して明らかになった課題や検討内容を踏まえながら、同地域にふさわしい将来像を描くための合意形成の方策を検討し、次年度以降のロードマップを作成する。
 同市都市計画マスタープランでは、21世紀の森と広場に代表される千駄堀地域について、豊かな自然と一体となった文化交流拠点として育成整備を図るとしており、市街化調整区域の方向性の検討を今後の街づくりの課題に挙げている。市は新駅の設置に向けてJRとの協議を行っているが、JRとしては、地元のまちづくりに対する機運の高まりを見極めた上で判断する考え。
 今回の入札には昭和のほか画地測量設計、八州、東日本総合計画が参加。また、千駄堀地域に移転し、17年12月に開院した市立総合医療センターについては、基本設計を佐藤総合計画、実施設計及び施工を清水建設が担当した。k_times_comをフォローしましょう
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