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滋賀産業新聞
2019/09/18

【滋賀】米原市 東野溜の耐震診断調査

 米原市は、今年度事業でため池防災事業の一環として弥高地先にある農業用ため池「東野溜」の耐震診断調査に取り組む。
 西日本大震災により多数の農業用ため池が地震で決壊し、尊い人命を含む甚大な被害が生じたことを受け米原市では、ため池の総合減災の推進を早急に行う必要があるとし、今回は「東野溜」について耐震性の調査を実施し、耐震性・安全性の評価を行うための基礎資料を作成していく。
 耐震診断の結果を踏まえ、耐震補強が必要と判定されれば次年度以降、耐震設計を行って耐震補強工事を実施していくことになる。事業を管轄する市農政課では、近く担当コンサルを決め(26日開札)、来年1月末の完了を目途に耐震診断調査業務を進めていく考え。
 農業用ため池の東野溜(米原市弥高地先)は、弥高の集落内にあり、民家が立ち並ぶ丘陵地の高台に位置。もしも地震等で決壊すれば、甚大な被害が発生する可能性がある「防災重点ため池」のひとつ。堤高はH6・5bで、堤頂長はL122b。総貯水量はV2900立方b規模で、農地に農業用水を供給するかんがい受益地はA3・4fとなる。
 今回の耐震診断調査では、土質調査および解析一式と、機械ボーリングをN3ヵ所実施。孔径は、86_がL3bと、66_がL16b。
 現地作業に先立ち、調査地周辺の地質や地形、ため池に関する文献を収集・整理し、調査計画立案のための資料とする。また、ボーリングは、震度1bごとに標準貫入試験を実施。ボーリングでは原則的に、水位が確認されるまで「無水掘り」とする。ボーリングの深度は堤高と基礎地盤(5b)の合計を標準とし、三軸圧縮試験はシンウォールサンプリングにて採取した試料を用いて作業を行う。

提供:滋賀産業新聞