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建通新聞社
2019/09/24

【大阪】大阪IR 3者がコンセプト提案

 大阪府と大阪市は、IR事業者を対象とした事業コンセプトの公募で、MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同チームなど計3者からコンセプトの提案があったことを明らかにした。今後、年内にも正式に事業者の公募を開始し、2020年春に事業予定者を決定する方針だ。
 今回、コンセプト案を提出したのは▽MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス▽ゲンティン・シンガポール・リミテッド―の2者と、名称非公表を希望した1者の計3者。
 府・市は今後、順次提案者との対話を実施するが、この段階では応募者の評価や順位付けなどは行わず、IR実施法に基づいて正式に事業者を公募する。今回のコンセプト提案に参加しなかった事業者も応募が可能としている。
 IRの予定区域は、大阪市此花区にある夢洲の約49万平方b。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)。今回の公募では、2月に策定した「大阪IR基本構想案」に基づき、▽開発コンセプト・全体配置計画▽各施設の規模・機能・運営方針▽事業スケジュール▽懸念事項対策の取り組み―などについて提案を求めていた。当初は7者が参加登録を表明していたが、8月に横浜市がIR誘致を正式表明したことなどを受け、米サンズや香港のメルコリゾーツが大阪IRから撤退、最終的に提案者は3者にとどまった。
 府・市では、20年春にも事業予定者を決定する方針。事業予定者は、府市と共同でIRの整備計画を作成し、国に申請する。許可が下りれば22年4月ごろに事業者に土地を引き渡し、整備工事が始まる見通しだ。

提供:建通新聞社