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建通新聞社(中部)
2019/09/25

【愛知】愛知県 5庁舎改修へ19年度中に全体計画

 愛知県総務局は、名古屋市中区三の丸に位置する本庁舎など県5庁舎に係る長寿命化改修全体計画を2019年度中にまとめる考えだ。今後、全体計画策定業務を委託(9月26日開札予定)し、改修に関わる工事工程、概算工事費などを検討する。担当課では、屋根改修を先行している本庁舎に次いで、西庁舎の老朽化が進んでいると見ており、全体計画で優先度が高いと位置付けられた場合、20〜21年度に西庁舎を対象とした基本・実施設計を実施し、22年度以降に改修工事を行うスケジュールを見込む。また、全体計画策定業務では、改修に当たって別館整備の必要性を併せて検討する。
 対象5庁舎の内訳・規模(かっこ内は建築年)は、本庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ2万8314平方b(1938年)、西庁舎が同造地下3階地上10階建て延べ3万3705平方b(64年)、自治センターが同造地下3階地上12階建て延べ3万0132平方b(85年)、東大手庁舎が同造地下2階地上8階建て延べ1万6352平方b(71年)、議会議事堂が同造地下2階地上5階建て延べ1万9680平方b(75年)となっている。
 5庁舎については、昨年度までに策定した個別施設計画(長寿命化改修基本調査結果)を基に、初期改修に係る年度ごとの概算費用、費用の平準化を踏まえた効率的な改修スケジュール、別館の設置場所・仕様(必要となった場合)などを総合的に検討し、それぞれの長寿命化に伴う初期改修工事の全体計画を策定する。
 個別施設計画を踏まえ担当課は、「5庁舎は全体的に老朽化が進んでいるが、中でも空調、給排水など設備機器関係の更新が急がれる」と分析。西庁舎については「本庁舎に次いで古い。設備機器の他、室内の壁なども傷みが激しい」としている。
 別館については、既存庁舎の改修に当たって整備する必要があるかどうかを含めて必要性を判断するが、規模としては4階建て延べ約4700平方b程度を想定。必要となった場合、全体計画策定業務の中で設置場所・仕様などを固める。全体計画の納期は2020年3月16日。

提供:建通新聞社