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建設経済新聞社
2019/09/25

【京都】福祉3センター予定地の衛環研など 解体で約4・5億円の債務負担設定

 京都市の9月市会の予算特別委員会が24日開かれ、一般会計補正予算案などについて審議した。
 主な内容をみると、一般会計補正で被災者住宅再建等支援補助に計上した9億3600万円は、平成30年度に発生した台風21号等により、一部損壊等の被害が生じた世帯を対象として、市独自に行う被災住宅の再建経費等の補助について、不足する経費を補正する。
 基礎支援金(ハウスクリーニング、家財買換え等に要する経費/全壊5万円、大規模半壊5万円、半壊5万円、一部損壊等5万円)は1360件、加算支援金(被災した住宅の再建経費、解体経費等/全壊295万円、大規模半壊245万円、半壊145万円、一部損壊等45万円。※補助上限額)は2550件。
 介護基盤等整備助成に計上した9700万円について、介護老人保健施設の移転改築準備助成8300万円、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の開設準備助成1400万円に充てる。
 老朽化に伴う介護老人保健施設の移転改築について、地域医療介護総合確保基金(国2/3、府1/3)を活用した府の補助金を得て、施設の開設に必要な物品等の経費(開設準備経費)を助成する。施設名は「アールそせい」(医療法人社団蘇生会)。定員は100人。場所は伏見区中島中道町。
 社会福祉法人清和園が定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所を令和2年3月に開設するにあたり、地域医療介護総合確保基金を活用した府の補助金を得て、開設に必要な物品等の経費(開設準備経費)を助成する。事業所名は「吉祥ホーム」(社会福祉法人清和園)。場所は南区吉祥院石原橋上。
 地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター、児童福祉センターの3施設の一体化整備事業に限度額4億5200万円(債務負担期間は令和2年度)の債務負担行為を設定。
 建設予定地で昨年度に判明した土壌汚染の対策は検討中だが、既存建物の地上部分の解体工事が実施できる見通しとなったため、その費用を債務負担として設定する。
 建設予定地の衛生環境研究所(衛環研)及び旧こころの健康増進センターを解体する。衛環研は本館がRC造地下1階地上5階一部6階建、延4110・85u、別館がRC造地下1階地上5階建、延約5000u、動物舎がRC造2階建、延約200u、危険物貯蔵庫がコンクリートブロック造平屋建、約20u、廃水処理施設がRC造地下1階建、約120u。旧こころの健康増進センターはRC造5階建、延3717u、その他付属施設(ゴミ置場、倉庫、駐輪場、駐車場屋根、車庫、オイルタンク他)がS造・コンクリートブロック造、平屋建、延約150u。
 建設予定地は京都市立病院北側に位置する京都市中京区壬生東高田町1−20他で、敷地面積は衛環研4380uと元こころの健康増進センター跡地1590uを合わせた計5970u。
 市は、建設予定地の埋蔵文化財試掘調査及び土壌事前調査の結果を令和元年5月に公表。土壌事前調査で法の基準値を超える濃度の水銀、ヒ素、六価クロム、鉛等が検出された。
 令和元年度から開始している設計(実施期間は令和元年度〜令和2年度)においては、土壌事前調査の結果を踏まえ、必要な対策とその期間を反映させたものとしていく考え。
 衛環研の建物の下は、伏見区の京都府保健環境研究所への移転後に本調査を実施する考え。移転予定時期は令和元年12月頃。
 福祉3センター一体化施設の規模はRC造又はSRC造5階建、延約1万1940uを想定する。公募型プロポーザルで実施の「京都市地域リハビリテーション推進センター、京都市こころの健康増進センター、京都市児童福祉センター一体化施設(仮称)新築工事設計業務委託ただし、建築及び設備基本設計・実施設計業務」は内藤建築事務所(京都市左京区)を選定。