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建設経済新聞社
2019/10/01

【京都】国道429号榎峠トンネル 早期着手を西脇知事に要望 来年度事業化へ第三者委等準備

 国道429号(福知山丹波間)改修促進同盟会(大橋一夫会長)と国道429号(福知山青垣間)改修促進合同協議会(足立信昭会長)は9月30日、国道429号の榎峠のトンネル化を求める要望書を西脇隆俊京都府知事に手渡し、早期着手を要望した。西脇知事は「国道429号榎峠バイパスは、来年度からの事業化を目指し、今年度の京都府公共事業評価に係る第三者委員会に意見を聞くなどの必要な手続きを進める。手続きは、兵庫県と足並みをそろえて進めていく」と今後の見通しを示した。
 国道429号は、京都府福知山市と兵庫県丹波市をつなぐ道路。行政組織の同盟会と地元組織の合同協議会が連携し、国道429号全線の早期改修に向け、要望活動を行っており、特に府県境に位置する榎峠は、幅員が狭隘で急カーブが連続する難所で、大型車は通行できず、普通車のすれ違いも難しい状況。
 榎峠を巡っては、京都府・兵庫県が予備設計を進めており、事業化の機運が高まる中、同盟会と合同協議会が早期事業化を知事に直接要望。福知山市選出の井上重典京都府議会議員、家元優京都府議会議員が臨席した。
 同盟会会長の大橋一夫福知山市長は「国道429号は、舞鶴若狭自動車道や北近畿豊岡自動車道などの高速道路網を東西を結ぶ道路で、その間に国道9号福知山道路があり、非常に重要な路線。そこでネックになっているのが榎峠。車の離合も難しく、冬季は通行も困難な状況。防災面で避難路の確保という点でも重要性が高い」「福知山市は昼間人口が夜間人口より4500人ほど多く、丹波市からの通勤・通学、病院への通院がある」「4月29日を429の日と名付け、毎年パレードを行っている。決起大会は丹波市と福知山市で順番に開催しており、今年で7回目になる。地元にとっては悲願の道路」「9月20日には国交省、財務省に要望を行った」「9月13日に協議会が兵庫県の井戸知事へ要望活動を行われた。兵庫県も公共事業評価の審査会を開かれる」などと述べ、榎峠トンネルの早期着手を要望した。
 改修促進合同協議会の足立信昭会長は「できるだけ早い着工が第一の思い。兵庫県と連携を図り、同時に工事を進めていただきたい」、井上正暉副会長(代理)は「福知山市と丹波市はつながりの深い地域。一日も早くトンネル化し行き来ができるようにしてほしい」と訴えた。
      ◇      
 榎峠バイパスを巡っては、中丹西土木事務所が国道429号道路企画調査業務として、これまでにまとめた道路概略設計を踏まえ、延長2450m(幅員6m〜7・5m)の道路予備設計(バイパス計画)を作成する業務を平成31年2月に指名競争入札でオリエンタルコンサルタンツに委託した。
 また国道429号道路企画調査業務として、榎峠バイパス(福知山市談〜兵庫県丹波市青垣町中佐治)の新規事業着手に向け、事前評価に必要な当該路線の将来交通量の推計と費用便益分析を行う業務をセントラルコンサルタント京都営業所(京都市南区)と平成31年3月に随意契約した。