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滋賀産業新聞
2019/10/03

【滋賀】東近江市 太郎坊宮駅前広場等の整備

 東近江市は、太郎坊宮への観光客やインバウンドを見据え、近江鉄道を活用した歴史・文化の情報発信、人の交流拠点創出に向けて、近江鉄道「太郎坊宮前駅」の駅前広場整備工事と自転車駐車場改築工事を計画している。
 係る業務(近江鉄道太郎坊宮前駅広場等整備工事設計業務)を近く発注。自転車駐車場改築工事(120平方b程度、予定100台分)に関する設計業務は11月中にも完了し、来年3月末までを工期に工事に取り組む予定。また、駅前広場整備(A535平方b)については設計業務を今年度中にまとめ、20・21年度の2ヵ年で工事に取り組む計画。自転車駐車場改築工事の概算工事費は、1200万円から1500万円まで。
 「勝利と幸福を授ける神様」として信仰される太郎坊宮(たろうぼうぐう、東近江市小脇町2247)は、阿賀神社の通称。湖東平野にそびえる巨大な岩石がむき出しの赤神山の中腹にあり、天狗が守る「天空の宮」と呼ぶにふさわしい景観。多くの神々が宿るパワースポットとして、古(いにしえ)の時代から人々の信仰を集め、多賀大社や近江神宮、長浜八幡宮、日吉大社と並んで県内で五指に入る初詣で人気の神社。
 石段の始まる登山口まで800b弱の距離にある太郎坊宮前駅は、1913年(大正2年)に近江鉄道の前身、湖南鉄道の「太郎坊駅」として開業。戦前には太郎坊宮への参詣客の増加に対応するため、1927年(昭和2年)に地元の寄付により駅舎建設を含めた改良工事が施され無人駅から有人駅となったが、昭和30年代後半頃に老朽化によって取り壊され、無人駅に戻った。
 現在は駅舎がなくホームにスレートの簡易な屋根が設けられているだけで、駅前広場と言えるものもなく、長年、自転車駐車場のテントも破損している状態になっていたが、近年、鉄道を利用して訪れる参詣客も増えていることから、市は駅周辺整備を進める。

提供:滋賀産業新聞