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北陸工業新聞社
2019/10/07

【福井】北陸新幹線の早期全線開業へ/北陸・関西連携会議で共同アピール/観光や国土強靱化、経済交流拡大/大阪延伸7商工会議所が一層団結/第7回会合開く 

 福井商工会議所ら7会議所が連携し、地方創生の実現にむける第7回「北陸・関西連携会議」の会頭会合は4日、滋賀県大津市浜大津で開かれ=写真、北陸新幹線の早期全線開業へむけて共同アピールを全会一致で決議するなど、機運の醸成を図った。
 敦賀〜大阪間の未着工区間は、17年3月に概略ルートが決定。ことし5月には環境アセスの手続きが開始となったものの依然、財源確保のめどは立たない状況。全線開業に想定される46年まで、今後約30年も要すとされ、その間に波及効果が低減し、東京の一極集中をさらに助長するのでは、と懸念されている。
 今回のアピールには、北陸新幹線の整備効果を最大限に発揮する視点と、関係者の強い願いが込められている。
 会合では、福井商工会議所の川田達男会頭と、大阪商工会議所の尾崎裕会頭、開催地である大津商工会議所の大道良夫会頭が会議の重要な意義をまじえて挨拶した。
 議事では、事務局の大阪会議所から、ことし6月14日に設立した「北陸新幹線早期全線開業実現大阪協議会」の経緯や概要を説明。オール大阪で国への要望など取り組みを一層強化する方針とした。また、代表幹事の川田会頭と尾崎会頭、ホスト役の大道会頭が囲み取材に応じた。この後、西日本旅客鉄道の来島達夫代表取締役社長による講演(3回目)も聴いた。

【参 加 者】
金沢商工会議所 安宅建樹会頭(北國銀行取締役頭取)
富山商工会議所 高木繁雄会頭(北陸銀行特別参与)
福井商工会議所 川田達男会頭(セーレン代表取締役会長・最高経営責任者)
京都商工会議所 立石義雄会頭(オムロン名誉会長)
神戸商工会議所 森地高文副会頭(神戸製鋼所顧問、神鋼商事代表取締役社長)
大津商工会議所 大道良夫会頭(滋賀銀行取締役会長)
大阪商工会議所 尾崎裕会頭(大阪ガス代表取締役会長)

《共同アピール文》
■金沢〜敦賀間の着実な整備促進
・金沢〜敦賀間について22年度までの確実な開業を実現すること。
■早期全線開業の実現
・北陸新幹線の開業効果を最大限に発揮するには、一日も早い大阪までの全線開業が不可欠。22年度の敦賀開業後、敦賀以西の工事を切れ目なく着工し、リニア中央新幹線や、なにわ筋線に先行して、30年度を目標に大阪までのフル規格による全線開業を実現すること。
■財源確保および着工にむけた環境整備
・早期全線開業を実現するために必要な財源を措置すること。また早期着工にむけ、速やかに駅・ルートの詳細を固め、環境アセスメントを自治体の同意も含め、丁寧かつ迅速にすすめること。
■敦賀開業後の利用者の利便性確保
・北陸新幹線の金沢〜敦賀開業後、全線開業までの間、敦賀駅で特急と北陸新幹線との乗り換えが円滑にできるよう、十分に利用者利便性を確保すること。
■関西の自治体のリーダーシップ
・今後着工される路線の多くが位置する関西の自治体がリーダーシップを発揮して沿線の自治体や経済団体等の連携を図り、早期全線開業に向けた活動を強化する。また商工会議所としても活動の強化に積極的に協力すること。

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