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建通新聞社(岡山)
2019/10/09

【岡山】津山市中心市街地活性化協 4街区に分け再整備 プラン作成

 津山市中心市街地活性化協議会(松田欣也会長)は、人口減少対策や観光客誘致に向けて、再整備すべき街区を4つに分けて取りまとめた「津山城下地区まちづくりプラン」を作成した。津山市は今後、同プランを生かしながらの再整備を進めていくとしている。
 最優先で再整備に当たらなければならないとしている街区Cは、2019年2月に閉業し、解体することになっている旧津山国際ホテル跡地周辺にあたる。今後は地区イベントの「さくらまつり」や「ごんごまつり」の会場として活用するものとする。具体的な活用方法については19年度中に活用計画をまとめる。また、同ホテルで利用されていた日本庭園「鶴泉苑」は現在の姿を生かしつつ、観光客が手軽に利用できる新鶴泉園(テラス交流施設)として再整備する。整備手法としては公設民営を想定している。1998年に登録有形文化財に指定された2階建て延べ468平方bの「森本慶三記念館」本館は市への譲渡が予定さており、1階部分は津山城下ビジターセンターやチャレンジアップショップ、ジョブカフェとして、2階部分を記念館として利用する。復元補修、耐震補修工事なども検討されている。2階建て「錦屋ゆかりの土蔵」は敷地内に移設させ、図書や収蔵品の保管庫として活用する。整備手法は公設民営を想定している。
 街区Aは2019年2月に既に完成した「ザ・シロヤマテラス」。街区Bは、津山商工会議所、中国銀行津山支店、津山信用金庫本店などを早期に他エリアに移転させ、リノベーションした同銀行とその敷地には観光客の滞在期間を増やす津山市のランドマークとしての「(仮称)津山広域物産館」(津山オープンテラス)を整備する。地酒やワインバー、ジビエレストランなどを提供するオープンテラスをを備え、「ザ・シロヤマテラス」と一体となった飲食街を構築する。
 また、津山城跡へと至る景観の整備や歩道幅員を3bから4・5bへ拡幅、無電柱化、街路樹設置などのユニバーサルデザイン化を進めていく。津山商工会議所の跡地には普通車両約60台分駐車可能な観光・商工向け平面駐車場を整備する。津山信用金庫については活用法は現段階では未定ではあるが、まずは移転に向けて中長期に計画を立てていく。
 街区Dは、当面の間は現施設の改修などの小規模なものになるとしているが、長期的には津山城跡への景観を考慮し、全施設の解体も考えられる。だが、現実的には半地下方式などの整備が望ましいとしている。また、各施設がシームレスで接続した「歴史文化拠点施設」の整備も計画している。

「提供:建通新聞社」