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建通新聞社(中部)
2019/10/17

【愛知】名市 亀の井1歩道改良 20年は支障移設

 名古屋市緑政土木局は、名東区の名東本通の西山口交差点と北側に交差する小幡西山線の歩道改良に向けた実施設計に着手する。本年度内に設計成果を得て、工事発注に備える方針だ。2020年度は、歩道直下に敷設されている上水道管と下水道管の移設工事を進める必要がある。歩道改良本体工の工事発注時期は、関係者協議を踏まえて決める見込みだ。
 同線の東側歩道は、西山口交差点から北側に入った一部区間について、歩道部が擁壁で高くなっている。歩車道を分ける擁壁は2段構成で、南側から見て1段目の擁壁高は最大3b程度、2段目が同5b程度ある。西側歩道は通常の歩道のため、東側の歩行者と自転車の通行には困難を強いている。そこで、擁壁を民有地との境界部に設けることで、歩道を切り下げる改良を計画している。
 18年度に実施した予備設計では、擁壁区間は延長48bあり、小型重力式擁壁と鋼矢板で構成する計画。現時点では、南側から▽高さ1・5b以下の重力式擁壁(延長2・1b)▽長さ11・5bの鋼矢板打設(同8・4b)▽長さ12・5bの鋼矢板打設(同28b)▽長さ11・5bの鋼矢板打設(同12b)▽重力式擁壁(同5・4b)―としている。本年度の実施設計ではボーリング調査も併せて実施し、擁壁高を決める考え。
 また、施工計画検討も本年度に実施する。現時点では、上下水道管の移設後、歩道側にパイラーを設けて鋼矢板を打設、歩道を切り下げる工程が有力。改良本体の工期は1年程度が必要とみられる。鋼矢板前面はコンクリートブロック張りで仕上げる。歩道改良工は、擁壁区間の前後擦り付け区間を含み全体延長211bを見込む。場所は名東区亀の井1丁目地内。
 詳細設計業務は一般競争入札を公告した。入札書は10月21〜24日に受け付ける。履行期間は20年3月15日まで。

提供:建通新聞社