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建通新聞社(神奈川)
2019/10/18

【神奈川】関東地整 はま道路、PC桟橋の全桁取換等で復旧へ

 国土交通省関東地方整備局は9月の台風15号で被災した横浜港・南本牧はま道路について、PC桟橋の全ての桁や鋼床版箱桁橋の側床版を取り換えるなどして復旧する。PC部材の海上一括架設など工期短縮を考慮した工法の積極採用で早期の復旧を目指す。10月17日に開いた有識者らの検討委員会(委員長・清宮理早稲田大学名誉教授)でこれらの方針を固めた。また、日本埋立浚渫協会(埋浚協)関東支部に対して復旧工事に当たる施工者の推薦を依頼している。
 南本牧はま道路(横浜市中区)は、運河横断部の鋼床版箱桁橋とPC桟橋(合計延長約610b)に走錨船が接触して▽鋼床版箱桁橋の高欄の損壊、鋼床版のめくり上がり・損壊、照明柱の傾斜▽PC桟橋の2径間分の桁脱落、高欄の損壊―などが発生した。関東地整では9月24日に検討委を立ち上げるなどして復旧方針を練ってきた。
 具体的に見ると、PC桟橋は7径間約95bの桁を全て取り換える。損傷が大きい4径間だけ桁を取り換える方向を探ったものの、工事の難しさや早期復旧の必要性などから見送った。損傷の大きいPC受梁部と橋脚部も打ち替える。
 鋼床版箱桁橋は損傷の影響が認められない箱桁部分を生かしながら、損傷した側床版などを取り換える。
 支承と伸縮装置については工事開始後の詳細調査や試験などを通じて状況を把握。その上で、必要に応じて全交換や一部交換といった対策を講じていく。

提供:建通新聞社