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北陸工業新聞社
2019/10/21

【福井】19年度優秀施工者国土交通大臣顕彰/建設マスターに輝く反保統成氏/綺麗な仕上がりを信条に/受賞の栄誉に会社へ感謝 

 辻広組(福井市江守中町8−18)の反保統成氏が、19年度の優秀施工者国土交通大臣顕彰の建設マスターに輝いた。優秀な技能と技術を持ち、後進の指導や育成などに多大な貢献をした建設技能者として称えられた。この栄誉に氏は、嬉しい反面「もっとしっかりしなくては」と、なお一層気を引き締めて、「受賞は個人名ですが、会社のお陰であり、会社受賞の意味合いも」と関係者に心から感謝する。また一番身近で支えてくれた家族にも感謝の気持ちで一杯。
 大卒後入社し、34年間ひと筋に精励。振り返って「一つとして同じ条件の現場はなく、苦労はあるが遣り甲斐十分」と。思うように進まず、時にはジレンマも。しかし「どうせやるなら、綺麗に仕上げたい」を信条とし、「屋外のため天候に左右されるが、少しでも良質なものを」と向上心は尽きない。指導する立場から「監督とは、先ずは自分がやってみせ、次はやらせてみる。上手くいったらほめて、間違ってたら再度指導する」の繰り返しが大切と。「じっと我慢し、見守りに専念する。若手なりに責任感が生まれ、成長も早い」と経験則を披露する。
 働き方改革では「ICT施工の現場が進み、うちも導入したマシンコントロールの重機を稼働。従来は3、4人での作業が、1人でも可能に」と強調。人手不足に対応し、生産性の向上には有効なシステムとアピールする。
 建設業の魅力は「確かに生みの苦しみはあるが、できあがったものが、ずっと残っていく。多くの皆さんのお役に立てる」点とズバリ。「お客様が望んだものを作り上げ、喜んでもらえる。自分の子どもにも誇れるしね」と微笑む。
 今後の抱負は「今までと変わらず、現場を一つひとつ綺麗に仕上げたい。建設マスターに恥じないよう、ふんどしを引き締め直していきたい」と率直に。若手には「指導するなんて、おこがましいが、良いサポート役として、できる限り、仕事の魅力を伝えていきたい」と使命を自任する。

たんぼ・もとなり
56歳 辻広組工事部課長現在は敦賀営業所(敦賀市木崎)に勤務する。自然を相手にする現場の魅力や醍醐味などを日々感じて、今後もますます仕事に邁進する決意だ。

hokuriku