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建通新聞社(東京)
2019/10/22

【東京】都 昭和橋長寿命化へ詳細設計

 東京都建設局西多摩建設事務所は、昭和橋の長寿命化に向けた詳細設計業務の委託に伴う希望制指名競争入札入札手続きを開始した。都道第184号奥多摩あきる野線に架かる鋼アーチ橋を、今後100年間、安全に使い続けられるよう、上部工の補強と補修を実施する考え。10月28日まで希望申請を受け付け、11月14日に開札して設計者を決める。
 昭和橋は多摩あきる野線が多摩川をまたぐ区間(奥多摩町氷川)に架設している橋長97・5b、幅員9・8bのアーチ橋。上部構造は鋼アーチと鋼単純合成I桁(上路式鋼ローゼ橋)で、1959年に完成した。
 2018年度に実施した基本設計の中で、長寿命化に伴う具体的な対策として、上部工の補強と補修が必要だと判断。アーチ端支柱2カ所のリベットと添接板に関する腐食調査や、耐震性の照査を実施し、頻度は低いものの極めて強い地震動(レベル2地震動)が発生しても機能を損なうことがないよう対策を実施する。
 具体的には、鋼アーチ橋の耐震性・耐荷性の向上を目的とした上部工の補強とともに、支承(橋脚2基)と、鋼単純合成I桁橋の支承(橋台2基とゲルバー部)の補強を実施する。併せて、高欄や伸縮装置、排水管を取り換え、上部工・下部工検査路を設置する。アーチ端支柱のリベット接合部を補修し、P2橋脚前面の風化した斜面の対策工も行う。
 詳細設計の履行期間は契約日から70日間。

提供:建通新聞社