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建通新聞社(中部)
2019/10/23

【愛知】愛知県企業庁 週休2日など新たな取り組み

 愛知県企業庁は、働き方改革、生産性向上の推進に向け、完全週休2日制工事やICT活用工事など新たに五つの取り組みを始めた。いずれも当初設計書の単価適用日が10月1日以降の発注工事に適用。完全週休2日制工事については、第3四半期に発注を予定する豊橋南部浄水場城下線送水ポンプ等機械設備工事への初弾適用を見込む。
 五つの取り組みは、「完全週休2日制工事」「ICT活用工事」「現場環境改善費の計上」「快適トイレ設置工事」「熱中症対策に資する現場管理費補正」の内訳。
 完全週休2日制工事は、発注者指定型(設計金額5000万円以上の工事案件から抽出)と受注者希望型(契約後協議)の2タイプを設定した。対象案件は、公共建築工事積算基準を適用する工事、保全工事、水道工事での修繕工事を除いた企業庁所管の全工事で、発注者指定型については、2019年度に1件、20年度に出先事務所で2件程度の実施を見込む。
 週休2日工事の実施で必要となる費用については、休工日数の割合に応じて補正係数を設け、労務費、機械経費、共通仮設費、現場管理費を算出する。
 受注者に対しては、対象期間で土日祝日を休工とした週が90%以上の場合、工事成績評定の「社会性等」で評価する。
 ICT活用工事については、県建設局要領を準用し実施する。対象工事は土工、舗装工、河川浚渫の三つ。土工は一般土木工事を原則とし、河川、海岸、砂防土工、道路土工で掘削または盛土のいずれかの小計が5000立方b以上かつ予定価格5000万円以上の案件を適用対象とする。
 受注者には3次元起工測量、3次元測量設計データ作成、ICT建設機械による施工、3次元出来形管理等の施工管理、3次元データの納品の各段階でICT技術の活用を求める。
 現場環境整備費の計上は原則、設計金額1億5000万円以上の工事を対象に実施する。受注者には仮設備関係(6項目)、営繕関係(5項目)、安全関係(3項目)、地域連携(9項目)の中から5項目(うち営繕関係2項目は必須)の実施を求める。
 快適トイレ設置工事は、受注者からの協議により費用計上(変更契約)を認める内容。快適トイレに求める標準仕様は、洋式便座、水洗機能など五つの条件を設定している。
 熱中症対策に資する現場管理費補正は建設局要領を準用。主たる工事が屋外工事で5月1日から9月30日までを工期に含む工事を対象とし、受注者が現場管理費とは別に熱中症対策が必要と判断した場合に発注者と協議の上実施する。その際、現場管理費は工事期間中の真夏日数に応じて補正する。

提供:建通新聞社