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北陸工業新聞社
2019/10/24

【福井】19年度青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰/建設ジュニアマスターに輝く川島靖人氏/樹木など「生き物」に自分の思いや感性を/インスタ、SNSで若者へ情報発信 

 北陸緑化(福井市米松)の川島靖人氏が19年度青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰の建設ジュニアマスター(造園工)に輝いた。建設マスターに達するまで技能の向上のインセンティブを与えることを目的に、優秀な技能・技術を持ち、今後さらなる活躍が期待される青年技能者として顕彰された。
 同社は生花販売業のほか、緑化事業として国道の維持管理、民間施設の樹木管理や剪定作業などを行っている。社内初となる建設マスターの顕彰に「非常に名誉な事で、ありがたい気持ちでいっぱい。地道に行ってきた成果が実を結び素直に嬉しい。引き続き、仕事に精進したい」と笑みを浮かべる。入社3年近くだが、以前勤めていた会社で培った土木や型枠大工などの豊富な経験を活かし、1級造園施工管理技士や1級造園技能士の資格を取得している。
 これまでのキャリアで宇野孝則社長と出会って、共に汗を流した舞鶴若狭自動車道の現場が思い出深く「コンサルとの打ち合わせから企画立案に加え、思い通りに作業が進まず大変苦労しましたが、完成後の達成感は格別でした」と懐かしむ。日中屋外での作業が多く、例年にない猛暑だった今夏は「水分補給や休憩時間の確保はもちろん、熱中症対策用キットを常備するなど万全の準備をして仕事に臨みました」と話す。
 造園業の魅力について「他の建設産業と違い、樹木をはじめとする「生き物」に直接触れ、自分の思いや感性を美術作品のように仕上げることができる。自分の癖が出やすい仕事ですが、その一方で面白味もあります」と自分の個性やカラーが発注者の思いとマッチングした時が仕事の活力につながるという。
 若者の建設業離れが進むなか、「インスタグラムやSNSなどで自分の技術を発信し、少しでも若者の興味を引き出せるような仕掛けを考えたい」と抱負を述べる。

かわしま・やすと
38歳。敦賀市在住。休日は子どものサッカーチームコーチを務め、仕事もプライベートもアウトドア派な生活を送る。

hokuriku