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北陸工業新聞社
2019/10/28

【新潟】流域の安全安心に寄与/内ダム・発電所が竣工 

 新潟県が胎内市下荒沢地内で建設を進めてきた奥胎内ダム・胎内第四発電所の竣工式が25日、胎内市のロイヤル胎内パークホテルで開かれた。
 式には、花角英世知事や井畑明彦市長、佐々木紀国土交通大臣政務官、県選出国会議員、工事関係者ら約130人が出席し完成を盛大に祝った。
 はじめに花角知事が「胎内川の洪水調節や水道用水の確保、環境負荷の低減に寄与する水力発電を目的とした奥胎内ダムの完成により、胎内川流域の安全と地域の発展に貢献するものと期待する」と式辞を述べた。続いてあいさつに立った井畑市長は、「ダムの完成が次世代への架け橋となり、潤いのある豊かな生活環境の保全が図られることを願う」と語り、来賓祝辞では佐々木政務官が「ダムの完成により、胎内川流域の洪水被害が軽減され、地域の安全安心の確立と経済基盤の安定に多大な効果を発揮することを期待している」とあいさつ。その後、工事報告や関係者らによるくす玉開披が行われ、式典は終了した。
 奥胎内ダムは重力式コンクリートダムで、堤高82・0メートル、堤頂長198・9メートル、堤体積26万立方メートル、総貯水容量1000万立方メートル。洪水の調節や流水の正常な機能の維持、水道用水の確保、発電を行う多目的ダム。一方、胎内第四発電所は横軸回転界磁出口管通風型三相同期発電機を有し、最大出力2600kWを発電する水力発電所となる。ダム事業は90年度に国の補助採択を受け事業着手し、02年に着工。事業着手から29年を経て完成に至った。総事業費は330億円。ダム本体工事は鹿島・大成建設・加賀田組JV。

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