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滋賀産業新聞
2019/10/30

【滋賀】湖南市 JR三雲駅周辺市有地の土地活用

 湖南市は、先に公募していたJR三雲駅周辺市有地土地活用事業の事業者応募がなかったことについて、内容の検証を実施し年度内に再公募を行う方針だ。
 市によると、募集前に対象地の状況等の問い合わせは多数あったものの、事業者として名乗り出る企業がいなかったことを問題視しており、庁内担当者は学識経験者を交えて今回の内容を検証すると同時に、委託金額も適正であるかの再積算を行っていく見通しだ。
 対象地は、南側駅前広場から見て甲賀方面にある市有地約7500平方bと、南側自転車駐車場付近の市有地約650平方b。地目は宅地で、用途は近隣商業地域となっている。
 三雲駅周辺では、「三雲駅周辺地区都市再生整備計画」による新たな市街地づくりが進められており、子育て世代を中心に多様な世代が集い、にぎわう魅力ある生活拠点の創出を目標に、市民が憩いにぎわう核として施設整備を進めるためユニバーサルデザインに基づく駅舎整備をはじめ、道路・駅前広場・公園などの都市基盤整備が進められている。今後は、新たな商業施設の誘致などにより、住民等の憩いと交流の場となる生活利便施設や地域活性化施設等の整備を進め、「にぎわいの街」を創出していくことが求められており、来訪者や市民が便利で快適な日常生活を支える三雲エリアにふさわしい拠点づくりにつながる土地利用および施設整備を事業者と共に目指していく。また、長期にわたり安定的な管理運営を行うことにより、周辺地区の生活環境の向上を図るとともに、その効果を周辺住民やこれから駅前に居住する住民に還元できる、事業性の高い内容となるよう、連携を密にし、魅力ある地域づくりを進める考えだ。
 同駅のデータを見ると、利用客数は約1930人で、毎年約10人程度の利用者増加傾向にある。しかし、地域で見ると年間20人程度の人口減少傾向にあることから、利用者がマイナスに転じる可能性を秘めている。このため、三雲駅及び周辺の整備を一体的に進め、全ての住民が安心・快適に生活活動ができ、にぎわいのある魅力的なまちづくりを創出するための拠点づくりを行うことを目的に三雲駅再整備を実施。過年度に各種工事を進め、橋上化や南北自由通路の整備を完了。更なる使い勝手の良い施設となるよう、▽旧東海道景観舗装工事▽駅前放置自転車対策業務▽防犯カメラ設置業務―などにも取り掛かっていく。

提供:滋賀産業新聞