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建通新聞社(東京)
2019/11/13

【東京】都 葛西臨海水族園、20年度にPFI公募資料作成へ

 東京都建設局は葛西臨海水族園の再整備に向けて2020年度、PFI手法による事業者公募に備えた公募資料作成などに取り組む考えだ。同事業では、施設整備に伴う資金調達と設計・施工、建物保守や警備・清掃などの維持管理をPFI―BTO手法によって民間事業者が実施し、収集・飼育・繁殖や調査・研究、学習・体験など専門性の高い一部の管理運営業務を指定管理者に委ねる方針。施設の配置や規模などの検討と並行して事業者公募に向けた準備作業を進める。当初予算で関連する事業費確保を要望している。
 葛西臨海水族園(江戸川区臨海町6、敷地面積約8万6000平方b)は、老朽化している既存施設を大規模改修することが技術的にもコスト的にも困難なため、現在の敷地内に新たな施設を建設し、完成後に機能を移転する計画。
 都が設置した有識者による事業計画検討会では、新たな葛西臨海水族園について、現在の正門や駐車場に近い、既存施設の北側に配置することを想定し、施設規模を延べ床面積約2万2500平方bに設定。整備コストを約244億〜約276億円と見積もっている。
 また、施設整備・運営に当たって「PFI―BTO」と「指定管理者制度」を最も適した官民連携手法だと判断。これを踏まえ都では、施設整備(資金調達、設計、施工)と維持管理運営の方式をPFI―BTO(民間事業者が施設を建設し、所有権を都に移転後に一定期間運営)とし、維持管理運営のうち水族園の機能充実につながる業務については指定管理者制度を取り入れる考えで、年内に事業計画の素案を取りまとめる。
 これを基に20年度、施設の詳細な検討を進めるとともに、公募資料の作成業務を委託し、事業者の公募選定の条件を整える。

提供:建通新聞社