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北陸工業新聞社
2019/11/19

【福井】記憶留める敷地等福井らしさ、快適性を追求/第6回ふくい建築賞最優秀3作品決まる/現地審査を踏まえ公開で最終審査/住まい手の理解の深さに感心 

第6回ふくい建築賞2019の一般公開による最終審査会が16日行われた。大規模建築と中小規模建築、住宅建築の3部門ごと厳正な審査の末、最優秀賞が決定した。福井市下六条町の中小企業産業大学校で。

大規模建築部門/わくラボ

【講評】まちづくり(ビジョン)に沿ったリノベーションで、手(改修)の入れ加減も大変にいい。時間の積み重ねがあり、バランスのとれた荒っぽさもいい。

中小規模建築部門/熊川宿若狭美術館

【講評】古いものの中に、新しさを取り込む大変面白い事業で、仕上がりの奇麗さにも感心。敷地(まちなみ)が時間をつなぎ文化を生む空間を体感した。

住宅建築部門/鯖江の住宅

【講評】建築材の加工まで、設計者の意図がしっかり反映されている。ディテールを奇麗にみせており、建築デザインの一つの到達点でもあり大変印象的。

五十嵐啓氏特別講演行う

 公開審査に先立ち、特別講演会が開かれた。講師は五十嵐啓氏(福井工業大学准教授)が務め、「建築と職能」について話した。建築家のプロフェッションを、医師と比較し紹介。今後の法制化へ「社会の理解(国民メリット)なくして法制化はない。社会資本としての建築の役割を示し、AI時代に適応。さらに韓国や中国の建築法に追いつく必要も」などと強調した。

【森俊偉審査委員長の総評】
 今回から一般建築部門を大規模建築(延床500平方メートル以上)と、中小規模建築の2部門に分け、評価の難しさを低減した。応募総数(大7件、中小5件、住宅6件)は、意外に中小が少なかった。現地審査に2日間をかけたが、県内を隅々回るのは結構ハードだった。大規模建築のレベルは相当に高く、ただ大規模として突出するには、イマ一つの感。中小は、もっとバリエーション豊かな応募に期待したい。住宅は(とりわけ審査が難しく)、今回もいい作品が出て、生活スタイルに応じた快適性を実現していた。感心するのは、住まい手に結構面白い方が多く、いい住宅が多いと思う。評価は、視点の置き方次第で変わり、一人ひとりの生き方によるわけで良し悪しはない。ただ(審査では)絞っていかねばいけないので。いずれの作品も、ちゃんと解答を出している。(全ての建築物において)既存の敷地や、ランドスケープなどを十分に考えて設計すれば、自ずと個性的で、福井らしさを反映するのではないか(後日詳報)。

hokuriku