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北陸工業新聞社
2019/11/19

【富山】中央ふ頭再編整備で着工式典/富山新港の船舶沖待ち解消へ/北陸整備局/北陸初、港湾にCIM活用 

 国土交通省北陸地方整備局は17日、「伏木富山港(新湊地区)中央ふ頭再編整備事業着工式典」を、射水市の第一イン新湊で開催した。富山新港における船舶の沖待ち解消などに向け、関係者が一堂に会し、事業の節目を祝った。
 この日は国土交通省と県、射水市、高岡市の関係者のほか、国会議員、関係自治体の議員、地元自治会、民間・その他関係団体から65人が出席。オープニングアトラクションでは、射水市の郷土芸能である浜獅子太鼓が披露された。
 式の冒頭、主催者の吉岡幹夫北陸地方整備局長が、「伏木富山港新湊地区の中央ふ頭は、昭和43年の開港以来、地域産業の発展に大きく貢献してきた。近年、船舶の大型化や取扱貨物の増加により、船舶の沖待ちが発生。喫水調整を行うバースシフトなどの非効率な荷役形態が発生している。それらを解消するため、今年度より事業に着手するもので、工事に当たっては、近隣地域の環境に十分配慮し、港湾事業者への影響が最小限となるよう全力で取り組む。地域の経済活動の活性化や災害に強い地域づくりに向け、引き続き関係機関と連携し、効率的かつ効果的な社会資本の整備に努めていきたい」と式辞を述べた。
 続いて、国土交通省大臣官房審議官の磯野正義氏が、「本事業では、既存ストックを有効活用した岸壁の増深改良とともに、施設の老朽化を踏まえた岸壁、ふ頭用地の集約・配置見直しによるふ頭再編を図る。これにより、物流の効率化が図られ、生産性の向上や地域の競争力強化に大きく寄与できる。1日も早い完成を目指して、しっかり取り組みたい」とあいさつした。
 来賓からはまず、港湾管理者である富山県の石井隆一知事が、「伏木富山港がさらにバージョンアップし、北陸や日本海側を代表する拠点港になるよう頑張りたい」と祝辞を寄せた。続いて、橘慶一郎衆議院議員、野上浩太郎、堂故茂両参議院議員、中川忠昭県議会議長、夏野元志射水市長が祝辞を述べ、それぞれ関係者の尽力に感謝を意を表すとともに、伏木富山港のさらなる発展と早期完成に向け、工事の順調な推進に期待を寄せる言葉を贈った。
 同局伏木富山港湾事務所の宮丸克巳事務所長が事業概要を説明した後、矢板打設式が行われ、関係者が起動ボタンを押すと、連結する工事用重機が稼働。記念すべき1本目の鋼矢板打設工事がスタートした。
 今事業の整備施設は、中央2号岸壁(水深14メートル)改良280メートル、泊地(水深14メートル)7・0ヘクタール。事業の効果として、(1)船舶大型化によって生じる非効率な荷役形態の解消(2)非効率な荷役形態及び取扱貨物の増加に伴い発生する船舶の沖待ちの解消(3)ふ頭再編による港湾機能の最適化―のほか、荷役に係るロス削減として、年間3億9000万円を見込む。
 また、既設鋼矢板を活用し、背面土砂の除却量を最小限にとどめ、工程短縮とコストの削減を図る。北陸管内の港湾事業では初めて、CIMを採用。施工時の不可視部分を確認することで、施工の効率化と同時に、安全性や出来形の向上も図ることにしている。
 事業期間は22(令和4)年度まで。全体事業費が約50億円。

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