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建設経済新聞社
2019/11/21

【京都】西京区総合庁舎 ワークショップもとにイメージ図作成 基本計画踏まえ来年度設計

 京都市は、西京区役所と保健福祉センターを一体化した西京区総合庁舎の整備について、令和元年度の基本計画策定を踏まえ、2年度以降に具体的なレイアウトを含めた設計の検討に入る。
 西京区役所(西京区上桂森下町25−1。RC造地下1階地上6階建(塔屋1階)のうち2階、延4493・6u。昭和53年6月築/都市再生機構(UR)上桂住宅併設)は、西京区役所保健福祉センター別館(西京区桂艮町1−2。RC造5階建のうち2階まで、延1607・96u。昭和44年2月築/京都市川西市営住宅併設)と距離が離れており、公共施設の分散が課題となっている。
 計画では、現西京区役所庁舎の有効活用を図りつつ、東隣の上下水道局西京営業所跡地(西京区上桂森下町27−1、約1400u)とその南側の西京区役所立体駐車場敷地(西京区上桂森下町25−10、約1300u)の敷地約2700uを活用し、新たな総合庁舎を整備する計画。用途地域は近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)。高さ規制は20m。
 新たな西京区総合庁舎は2期に分けて整備する。1期目は、現庁舎の有効活用を図りつつ、令和4年度中の完成を目指し、上下水道局西京営業所跡地に新庁舎を建設。現在の保健福祉センター別館の機能を統合する。併せて区民交流スペースなどの設置を検討する。
 2期目は、区民のニーズや社会情勢の変化を十分に見据えた上で、URとの土地賃貸借契約期間を念頭に、現区役所の立体駐車場敷地を活用し、1期目で整備する新庁舎と一体となるよう、庁舎を増築する。
 市は、8月から10月にかけて計4回のワークショップを実施した。最終のワークショップでは、これまでの検討をもとに、新しい総合庁舎と周辺環境のイメージパースを作成し示した(@アプローチ空間Aエントランス前B区民交流スペース1C区民交流スペース2D区民交流会議室E周辺環境1F周辺環境2G周辺環境3H屋上)。
 ワークショップでの検討も踏まえ、令和元年度に基本計画を策定する。2年度から3年度前半頃にかけて設計等を進め、3年度後半頃から工事に着手し、4年度中に完成させ、5年度の供用開始を目指す。
 事業手法については、PFI導入適否の検討、設計・施工・維持管理等の一括発注の利点を生かした手法などの検討も含め、最適な手法を検討する。
 整備スケジュールと概算事業費の算出、事業手法の検討なども行う西京区総合庁舎整備基本計画策定業務は、公募型プロポーザルで選定し、東畑建築事務所(大阪市中央区)が担当。
 これら対策費の合計は概算で1500万円を見込む。