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建設経済新聞社
2019/11/22

【京都】東本願寺門前の市道と緑地 京都市初「市民緑地」に整備

 京都市と真宗大谷派(東本願寺)は21日、京都市下京区の東本願寺門前の市道(車道)と東本願寺所有地(緑地)の約7000uを一体的な緑の空間として整備する方向で合意したと発表した。
 東本願寺門前は、年1回開催の下京・京都駅前サマーフェスタなど、地域の活性化に活用されている。今回、市の申し入れを受け、市道の車道部分と東本願寺所有の緑地を一体的な緑の空間として活用できるよう、京都市初の市民緑地として整備する方向で合意した。
 車道の部分約3000uは、石畳風アスファルト舗装などの設えとする。東本願寺所有の緑地約4000uは、既存の噴水を中心とした広場では、緑のあふれる憩いの場、門前の賑わいを創出する交流の場として提供できるよう、照明やベンチ等を整備し、季節を彩る花木の植栽などを行い、新たな名所としたい考え。
 市民緑地は、都市緑化法に定められたもので、地方公共団体等が土地所有者との合意の下、住民の利用に供する緑地又は緑化施設。
 市建設局が設計、工事等を担当する。事業期間は設計を含め、事業着手から約3年を想定。事業費は概算で約4〜5億円程度を見込む。
 東本願寺で開かれた共同記者会見で、京都市の門川大作市長は「京都のまちの新たな出会いの場、観光の出発点にしたい」「盆踊りや季節ごとの朝市、音楽発表の場になっても面白い」、東本願寺の但馬弘宗務総長は「東本願寺門前は、地域住民、国内外の観光客にも利用しやすい位置にある。地域と協力し、地域の活性化、賑わい創出につなげたい。参拝者が安心してくつろげ、市民らと交流できる場にしたい」と抱負を述べた。